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歯周病が脳梗塞につながる仕組みと予防法について

歯周病という言葉に対し、“口内の病気”というイメージを持っている方は少なくないかと思います。

しかし、こちらは大きな間違いであり、実際はさまざまな全身疾患につながる可能性のあるおそろしい症状です。

今回は、歯周病が脳梗塞につながる仕組みとその予防法について解説したいと思います。

●脳梗塞の概要

歯周病が原因で発症するとされる脳梗塞は、何らかの原因により脳に分布する血管が詰まり、血液が流れなくなることにより、酸素不足、栄養不足に陥った脳細胞が壊死してしまう病気です。

前兆が見られる場合もありますが、一般的には突然発症するものであり、急に片側の顔がゆがんだり、手足に力が入らなくなったりといった症状に見舞われます。

また、一度壊死した脳細胞が元に戻ることはなく、後遺症が残る可能性が高い上に、そのまま命を落とすことも十分に考えられます。

●歯周病が脳梗塞につながる仕組み

歯周病の原因菌の刺激により、動脈硬化を誘導する物質が発生します。

こちらが血管内にプラークを形成し、それによって血管の内腔は狭くなります。

また、プラークが剥がれて血液の塊ができると、脳の血管が詰まったり、頸動脈や心臓から血の塊、プラークが飛んできて脳血管の詰まりにつながったりして、脳梗塞を発症します。

ちなみに、歯周病を発症している方は、そうでない方と比べて脳梗塞のリスクが2.8倍も高く、これらの症状の関連性がいかに深いかがわかります。

●歯周病や脳梗塞を予防するには?

歯周病の予防を実践すれば、必然的に脳梗塞のリスクも減少します。

主な方法としては、毎日の歯磨きを徹底すること、生活習慣を整えること、定期的に歯科クリニックで検診を受けることなどが挙げられます。

歯磨きに関しては、毎日3回の歯磨きを心掛け、特に就寝前は念入りに行うことをおすすめします。

歯ブラシとあわせて、歯間ブラシやデンタルフロスを使用できれば、より効果はアップします。

また、疲れやストレス、食生活の乱れ、飲酒や喫煙は歯周病につながりやすいため、特に注意して改善しましょう。

歯科クリニックでの定期検診については、3ヶ月に1回を目安に訪れ、クリーニングや歯石除去などを行います。

●この記事のおさらい

今回の記事のポイントは以下になります。

・歯周病が原因で発症するとされる脳梗塞は、脳の血管が詰まり、脳細胞が壊死してしまう病気

・歯周病を発症している人は、そうでない人と比べて脳梗塞のリスクが2.8倍も高い

・毎日の歯磨きの徹底、生活習慣の改善、歯科クリニックでの定期検診などにより、歯周病のリスクは減少する

以上のポイントはしっかりと押さえておきましょう!

新潟市西区周辺やJR越後線「寺尾駅」付近で歯科クリニック(歯医者さん)をお探しの方は、是非、ひらの歯科医院へお問い合わせ下さい!

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歯周病予防にコーヒーが効果的な理由について解説します

歯周病を発症すると、歯茎からの出血や歯の動揺、膿や口臭といったさまざまな症状が出ます。

そのため、ブラッシングや規則正しい生活をもって予防する必要がありますが、予防法の1つにコーヒーを飲むという方法があります。

ここからは、歯周病予防にコーヒーが効果的な理由について解説します。

●コーヒーを飲むことで糖尿病のリスクが下がる

コーヒーには、ポリフェノールの一種であるクロロゲン酸という成分が多く含まれています。

こちらには、すい臓の働きを活発にし、糖尿病を予防するためのインスリン分泌量を増やす効果があります。

また、糖尿病のリスクが下がることで、唾液量の分泌や白血球の機能低下も防ぐことができ、こちらは最終的に歯周病予防につながります。

つまり、コーヒーの働きによってすい臓が元気になり、血糖コントロールがうまくいくため、糖尿病と歯周病の両方を防止できるということです。

●コーヒーには活性酸素を抑える働きもある

強い殺菌力を持つ活性酸素は、私たちの体内に侵入したウイルスや細菌を撃退してくれます。

しかし、活性酸素が増加しすぎると、歯茎の組織を破壊し、歯周病につながってしまうおそれがあります。

コーヒーには、このような状況になることを防ぐ効果もあります。

先ほども解説したクロロゲン酸は、強い抗酸化作用を持っているため、コーヒーを飲むことで活性酸素を抑え、歯茎の組織が破壊されるのを防ぎます。

●歯周病予防としてコーヒーを飲む際の注意点

歯周病予防にコーヒーはおすすめですが、飲む際には虫歯のリスクを高めないように、砂糖が入っていないものを飲むようにしましょう。

また、コーヒーに含まれるポリフェノールは、歯の着色につながるため、アイスの場合はストローで歯に触れないように飲んだり、飲んだ後すぐに口をゆすいだりすることをおすすめします。

ちなみに、コーヒーは舌の表面に付着しやすかったり、コーヒーに含まれるカフェインの利尿作用により、口内が乾きやすくなったりするため、口臭につながることも考えられます。

こちらは、コーヒーを飲んだ直後に水を飲むことで、ある程度改善されます。

●この記事のおさらい

今回の記事のポイントは以下になります。

・コーヒーに含まれるクロロゲン酸には、糖尿病と歯周病を予防する効果がある

・クロロゲン酸は活性酸素を抑え、歯茎の組織が破壊されるのを防ぐ効果もある

・歯周病予防としてコーヒーを飲む際は砂糖不使用のブラックコーヒーを選ぶべき

・コーヒーによる歯の着色や口臭の対策を取ることも大切

以上のポイントはしっかりと押さえておきましょう!

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歯周病対策として積極的に摂取したい栄養素について

基本的な歯周病対策として挙げられるのは、なんといっても毎日の歯磨きや定期的な歯石除去です。

また、毎日の食事において、特定の栄養素を意識して摂取することも、歯周病の防止につながります。

ここからは、歯周病対策として積極的に摂取したい栄養素について解説します。

●食物繊維

歯周病対策として積極的に摂取したい栄養素としては、まず食物繊維が挙げられます。

食物繊維を摂取することにより、唾液の質は向上します。

また、唾液には口内の浄化や殺菌をしてくれる作用があるため、こちらの質が向上することにより、歯周病になりにくい清潔な口内がキープされます。

ちなみに、食物繊維はさまざまな食品に含まれますが、特に日々の食事で気軽に摂取しやすいものとしては、以下のものが挙げられます。

・とうもろこし
・納豆
・さつまいも
・ごぼう
・キャベツ
・バナナ
・しいたけ など

●ビタミンC

歯周病対策として積極的に摂取すべき栄養素には、ビタミンCも挙げられます。

歯と歯茎を支えている骨は、コラーゲン線維で結びついています。

歯周病になると、こちらが破壊されて歯茎に炎症を起こしますが、ビタミンCにはコラーゲンの合成促進効果があるため、弱ったコラーゲン線維の再生を促してくれます。

つまり、ビタミンCは、歯茎の健康を維持するのに欠かせない栄養素だということです。

ちなみに、ビタミンCを多く含むもので、なおかつ気軽に摂取しやすい食べ物としては、以下のものが挙げられます。

・いちご
・ピーマン
・ブロッコリー
・ホウレンソウ
・イモ類 など

●タンパク質

タンパク質も、歯周病対策として積極的に摂取すべき栄養素の1つです。

歯や歯茎も、身体における骨や筋肉の一部です。

そのため、タンパク質を多く摂取することにより、健康で強い歯や歯茎が形成され、歯周病のリスクを下げることができます。

ちなみに、人間も動物であるため、人体には動物性タンパク質の方が馴染みやすいと言われています。

こちらは、肉類や魚類、チーズやヨーグルトなどから摂取できますが、脂質を多く含むため、大豆などに含まれる脂質の少ない植物性タンパク質についても、バランス良く摂取することをおすすめします。

●この記事のおさらい

今回の記事のポイントは以下になります。

・食物繊維を積極的に摂取することで唾液質が向上し、歯周病対策につながる

・ビタミンCにはコラーゲンの合成促進効果があり、弱った歯茎のコラーゲン線維の再生を促す

・タンパク質を多く摂取することにより、健康で強い歯や歯茎が形成され、歯周病のリスクが下がる

以上のポイントはしっかりと押さえておきましょう!

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歯周病とストレスの関係性について解説します

歯周病の主な原因は、歯に付着するプラークです。

こちらが歯と歯茎の境目に増えていくことで、腫れや炎症、出血といった症状を引き起こします。

また、歯周病の発症には、皆さんが日々の生活で抱えるストレスも関係しています。

今回は、歯周病とストレスの関係性について解説します。


●ストレスが歯周病につながる理由

現代社会は、ありとあらゆるストレスで溢れていて、多くの方が毎日何かしらのストレスを抱えながら生きています。

人がストレスにさらされると、主に交感神経が優位になり、唾液の分泌量が減少します。

唾液の中には、ラクトフェリンやリゾチーム、免疫グロブリンといった、歯周病菌に対する免疫物質が含まれているため、こちらが減少することにより、歯周病につながりやすくなります。

また、ストレスを感じると、脳下垂体から副腎皮質刺激ホルモンが分泌され、副腎からコルチゾールに代表される副腎皮質ホルモンがさらに分泌されます。

コルチゾールには、免疫活動を担うリンパ球の働きを低下させる作用があるため、こちらも歯周病に大きな影響を及ぼします。


●ストレスによる歯ぎしりも歯周病につながる

ストレスが溜まることにより、無意識に歯ぎしりや食いしばりを行ってしまうというケースがあります。

こちらは、歯周組織の炎症を促進させるほど、不自然な強い力を加えるため、日常的に行われていると、歯周病を促進させてしまいます。

また、歯ぎしりや食いしばりは、日中に行われているケースと、就寝時に行われているケースがありますが、いずれにしても無意識であることがほとんどなため、なかなか改善するのが難しい可能性もあります。


●ストレスとうまく付き合う方法

歯周病とストレスは密接に関わっていますが、ストレスを完全になくすことはほぼ不可能です。

そのため、うまく付き合っていくための工夫が大切になります。

まず、ストレスによって口内の乾燥を感じる場合は、キシリトールガムをゆっくり咀嚼することで唾液腺が刺激され、リラックス効果も得ることができます。

また、日中に歯ぎしりや食いしばりがある方は、常に自身の顎に力が入っていないかを確認し、気付いた時に力を抜くという方法が有効です。

夜間に関しては、就寝直前に顎をマッサージしたり、マウスピースを装着したりことで対処できます。


●この記事のおさらい

今回の記事のポイントは以下になります。

・ストレスが溜まると唾液の分泌量が減少し、これが歯周病につながるおそれがある

・ストレスが原因の歯ぎしりや食いしばりも、歯周病に悪影響を及ぼす

・歯周病対策として、キシリトールガムを噛んでストレスを解消するのは効果的

・歯ぎしりや食いしばりは日中、夜間の両方で対策を取る必要がある

以上のポイントはしっかりと押さえておきましょう!

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歯周病予防に効果的な歯磨き粉の選び方について

歯周病を予防するには、自身で行う歯の手入れが何よりも大切です。

有効成分が多く含まれる歯磨き粉を使用し、正しいブラッシングで確実にプラークを落とすことで、炎症などの症状を防ぐことができます。

ここからは、歯周病予防に効果的な歯磨き粉の選び方について解説したいと思います。

●殺菌成分が多く配合されたものを選ぶ

歯周病を予防するためには、殺菌成分が多く含まれた歯磨き粉を選ぶべきです。

殺菌成分は、歯周病の原因となる細菌やプラークに作用するものであり、具体的には以下のようなものが当てはまります。

・イソプロピルメチルフェノール
・塩化セチルビリジニウム
・塩化ベンザルコニウム

イソプロピルメチルフェノールは、バイオフィルムという細菌の集合体の内部まで作用し、しっかりと歯周病菌を減らしてくれます。

また、塩化セチルビリジニウムは、口内に浮遊している細菌への殺菌力が高く、塩化ベンザルコニウムは菌の細胞膜を壊したり、細胞のタンパク質を変性させたりすることで殺菌、消毒します。

●歯茎に作用する成分が含まれたものを選ぶ

歯周病を予防するためには、歯茎に作用する成分が含まれた歯磨き粉を選ぶのも大切です。

歯周病を発症すると、歯茎が赤く腫れたり、出血したりといった症状が出ます。

歯磨き粉には、これらの歯茎における症状を改善する成分が多く含まれています。

また、自身がどのような症状を改善したいのかによって、チェックすべき成分は変わってきます。

歯茎に作用する主な成分と作用はそれぞれ以下の通りです。

歯茎に作用する成分 作用
グリチルリチン酸ジカリウム、β-グリチルレチン酸、ε-アミノカプロン酸 歯茎の腫れを抑える
トラネキサム酸 歯茎の腫れと出血を抑える
オウバクエキス、塩化ナトリウム 歯茎を引き締める
アラントイン 歯茎組織を修復する
酢酸トコフェロール(ビタミンE) 歯茎の血行を促進する

●低刺激のものを選ぶ

すでに歯周病で歯茎が痛むという方は、低刺激の歯磨き粉を選ぶべきです。

歯磨き粉には研磨剤(清掃剤)が含まれていることも多いですが、こちらは歯茎が痛むときに使用すると、傷つけてしまうこともあります。

そのような場合は、研磨剤不使用のものか、低研磨という少量に抑えられているものを使用しましょう。

●この記事のおさらい

今回の記事のポイントは以下になります。

・歯周病を予防するには、原因菌やプラークに作用する殺菌成分が含まれた歯磨き粉を選ぶべき

・歯茎の腫れや出血などに作用する成分が含まれた歯磨き粉を選ぶのも大切

・すでに歯周病で歯茎が痛むという場合は、低刺激の歯磨き粉を選ぶべき

以上のポイントはしっかりと押さえておきましょう!

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【Q&A】歯周病の治し方に関する質問にお答えします!

歯周病は、虫歯などと違って自覚症状がほとんどありません。

そのため、気付いたらかなり進行してしまっているというケースも多く、このような方は早急に対処すべきです。

今回は、歯周病の治し方に関するよくある質問にお答えしますので、気になる方はぜひ参考にしてください。

●歯周病は歯磨きで治る?

歯周病の治し方に関する質問としてよくあるのが、「歯周病は歯磨きで治るのか?」というものです。

結論からいうと、歯周病は歯磨きで治る可能性があります。

具体的には、前段階である歯肉炎の場合で2~3週間、軽度の歯肉炎の場合で2~3ヶ月程度、毎日徹底的にブラッシングを行うことで、症状が治まることがあります。

ただし、こちらは歯科クリニックにおいて、歯石を除去することが前提です。

歯石は歯磨きで落とすことはできず、その周辺における歯周病の症状に関しては、歯科クリニックの力を借りなければ、なかなか改善するのが難しいです。

●グラついた歯は治療で元に戻る?

歯周病の治し方に関する質問としては、「歯周病でグラついた歯は元に戻るのか?」という内容のものもあります。

歯周病が重度まで進行すると、歯茎の炎症などの症状だけでなく、歯がグラついてしまうことがありますが、こちらはある程度までは戻る可能性があるものの、完全には元通りにならない可能性が高いです。

なぜなら、歯のグラつきの原因は、顎の骨が溶けていることにあるからです。

ただし、炎症による一時的なグラつきであれば、セルフケアや歯科クリニックへの通院を早急に行うことで、元に戻る可能性はあります。

●重度の歯周病の治し方は?

重度の歯周病は、歯磨きや歯石を落とすだけでは簡単に治りません。

また、どのように治すのか気になっているという方も多いかと思いますが、こちらには一般的にフラップ手術や歯周組織再生療法などが用いられます。

フラップ手術は、歯茎をメスで切開し、歯根に付着した歯石や汚染物質を徹底的に取り除くというものです。

歯周組織再生療法は、歯周病によって破壊された歯茎や顎の骨を再生する治療法であり、骨が欠損している部分に自家骨や人工骨、骨補填材などを用いて、歯周組織の再生を目指すというものです。

●この記事のおさらい

今回の記事のポイントは以下になります。

・歯肉炎や軽度の歯周病は、歯磨きを徹底することで治る場合がある

・歯周病を治すには、歯科クリニックで歯石を取り除くことが絶対条件

・歯周病でグラついてしまった歯は、完全には元に戻らない可能性が高い

・重度の歯周病の主な治し方は、フラップ手術や歯周組織再生療法

以上のポイントはしっかりと押さえておきましょう!

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歯周病によって生じる痛みの特徴と対処法について

歯周病は、主に歯茎においてさまざまな症状を伴う病気です。

また、進行具合によっては、日常生活に支障をきたすような強い痛みが生じることもあります。

今回は、歯周病によって生じる痛みの特徴や、耐えきれないほどの痛みが出た場合の主な対処法について解説したいと思います。

●歯周病による痛みの特徴

軽度の歯周病の場合、腫れや出血などの症状はあったとしても、痛みはほとんどありません。

初期段階の歯周病の発見が遅れるのはこちらが理由です。

また、歯周病が少し進行すると、冷たいものが歯の根の部分に触れることで痛みを感じるようになり、歯の周りは腫れぼったく、重い感じがするようになります。

さらに症状が悪化すると、腫れた部分に膿が溜まります。

膿が溜まると、歯茎が風船のように腫れるため、内部に溜まった膿の圧力により、炎症を起こしている部分にひどい痛みを感じるようになります。

このような段階にまで進行すると、食事や睡眠などにも大きな悪影響を及ぼすことが考えられます。

●歯周病による痛みの対処法

歯周病が原因で痛みを感じる場合は、患部を冷やすことで症状が落ちつく場合があります。

具体的には、保冷剤を巻いたタオルや、濡らしたタオルを使って頬の上から冷やすことをおすすめします。

このとき、神経は過敏になっているため、冷やして神経を落ち着かせることにより、痛みの緩和につながります。

ただし、直接氷を頬に当てたり、氷を口に含んだりすると症状が悪化するおそれがあるため、あくまで間接的に患部を冷やす必要があります。

●痛み止めを飲んでも大丈夫?

歯周病による痛みへの対処法としては、痛み止めの服用も挙げられます。

痛みにより、何も食べることができない状態が続くと、体力が低下して腫れはさらにひどくなります。

そのため、患部を冷やしてもなかなか効果が現れない場合は、市販の痛み止めを服用してください。

歯科クリニックでは、治療後の痛み止めとして“ロキソニン”が処方されることが多いですが、市販薬にはこちらと同じ成分の“ロキソニンS”があります。

こちらは、歯茎が腫れたときの痛みに効果的であり、ドラッグストアなどでも比較的簡単に購入することができます。

●この記事のおさらい

今回の記事のポイントは以下になります。

・軽度の歯周病の場合、痛みはほとんど感じない

・歯周病が進行すると、歯茎に膿が溜まったり、強い痛みを感じたりすることがある

・歯周病の痛みは、患部をタオルなどで冷やすことで落ち着く場合がある

・患部を冷やしても効果が現れない場合は、市販の痛み止めを服用するのもおすすめ

以上のポイントはしっかりと押さえておきましょう!

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歯周病がアルツハイマー病の原因になるって本当?

歯周病は、軽度の場合には歯茎の炎症や腫れ、赤みといった症状を引き起こし、重度の場合は歯を溶かしてしまうこともあります。

また、さまざまな疾患につながることでも知られていて、その1つにアルツハイマー病が挙げられます。

今回は、歯周病がアルツハイマー病の原因となる仕組みを中心に解説します。

●アルツハイマー病の概要

アルツハイマー病は、アルツハイマー型認知症とも呼ばれるもので、認知症の中でもっとも患者数が多いタイプです。

何らかの原因になり、記憶や認識、判断といった認知機能が低下し、生活にも支障をきたします。

特徴的なのは物忘れが多くなることであり、加齢によるものとは違い、喪失する記憶の範囲が広く、忘れた内容を思い出しにくかったり、徐々に記憶障害が進行したりします。

ちなみに、患者には、アルツハイマー病であるという認識がありません。

●歯周病がアルツハイマー病の原因になる仕組み

歯周病にかかっている方は、そうではない方と比べて、アルツハイマー病になる可能性が高いとされています。

九州大学では、歯周病菌を投与したマウスは、アルツハイマー病の原因物質であるアミロイドβが10倍近くも増加するというデータが発表されました。

歯周病菌が増加すると、免疫細胞が過剰な攻撃を始め、免疫細胞自体にも炎症が起こります。

また、炎症物質が免疫細胞を刺激することにより、アミロイドβが作られます。

こちらのアミロイドβは、その後脳に取り込まれ、蓄積することにより、アルツハイマー病を引き起こすリスクが高まるという仕組みです。

ちなみに、歯周病によって歯が抜けたり、弱くなったりすることで、咀嚼機会が減少し、脳機能が低下することも、アルツハイマー病の原因と考えられています。

●歯周病対策について

歯周病やアルツハイマー病になるのを防ぐには、歯周病菌に栄養を与えないために、食後のブラッシングを丁寧に行わなければいけません。

また、間食を減らすことによって歯の再石灰化を促したり、咀嚼回数を増やし、唾液を分泌させて口内をキレイにしたりすることも大切です。

一度歯科クリニックでクリーニングをしてもらった後、口内のキレイさをキープしていくという方法もおすすめです。

●この記事のおさらい

今回の記事のポイントは以下になります。

・アルツハイマー病は認知症の中でもっとも患者数が多いタイプ

・歯周病にかかっている人はアルツハイマー病になる可能性が高い

・アミロイドβの増加、咀嚼機会の減少などがアルツハイマー病の原因

・歯周病やアルツハイマー病を防ぐには毎日の口内ケアが大切

以上のポイントはしっかりと押さえておきましょう!

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歯周病の主な症状について~軽度・中度・重度~

歯周病は、不十分な口内ケア、糖分の摂取といった原因で増加した歯周病菌などの細菌感染により、歯茎や骨などに悪影響を及ぼす病気です。

また、歯周病には軽度、中度、重度が存在し、それぞれに見られる症状は異なります。

ここからは、各段階における歯周病の主な症状について解説したいと思います。

●軽度歯周病の症状について

歯周病は、“サイレント・ディジーズ(静かなる病気)”とも呼ばれるほど、なかなか発症していることに気付かない病気です。

特に、軽度の歯周病は、それほど重大な症状が出ないため、気付かない方も多いです。

そのため、以下のような症状が少しでも見られる場合は、「痛みもないし大丈夫だろう」と放置せず、早急に歯科クリニックに相談してください。

・歯茎が赤っぽく腫れる
・歯磨きや食事の際、出血することがある
・冷たい水がしみることがある
・歯を押すと少し前後に動くことがある

●中度歯周病の症状について

中度の歯周病まで進行すると、歯周ポケットが4~6mmほどの深さにまで達します。

ここまで進行すると、歯周ポケットの奥までしっかりとブラッシングをするのは困難になり、プラークや歯石はますます溜まってしまいます。

また、中度の歯周病において見られる症状としては、主に以下のことが挙げられます。

・歯茎の腫れがひどく、ブヨブヨしている
・頻繁に歯茎から出血する
・歯周ポケットから膿が出ることがある
・口臭がする
・歯茎が下がり、歯が長くなったように見える
・歯が前後左右にグラつく
・硬いものを噛んだときに違和感や痛みがある

●重度歯周病の症状について

歯周病が重度にまで進行すると、歯周ポケットの深さは6mmを超え、歯槽膿漏と呼ばれる状態になります。

歯を支える顎の骨は大幅に溶かされ、歯が抜けてしまうリスクも高まるため、こちらの段階にいくまでに歯科クリニックで治療を行い、阻止しなければいけません。

また、重度の歯周病における主な症状としては、以下のことが挙げられます。

・歯茎が真っ赤に腫れ、膿が出る
・歯周ポケットからの出血がひどくなる
・歯の激しいグラつき、食事の不自由さを感じる
・歯と歯の隙間が極めて大きくなる
・強烈な口臭がする

●この記事のおさらい

今回の記事のポイントは以下になります。

・歯周病は“サイレント・ディジーズ(静かなる病気)”と呼ばれるほど気付きにくい病気

・特に軽度の歯周病は症状が出にくく、気付かない人も多い

・中度の歯周病になると歯周ポケットが深くなり、プラークや歯石が溜まりやすくなる

・重度の歯周病は顎の骨を溶かし、歯が抜けるリスクも高まる

以上のポイントはしっかりと押さえておきましょう!

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歯周病治療の基本的な流れと治療期間について解説します

歯周病の症状が出ている場合、自身で歯磨きなどのケアをするだけでなく、歯科クリニックで治療しなければいけないケースがあります。

では、歯科クリニックでの歯周病治療は、どのような流れで行われ、どれくらいの治療期間を要するのでしょうか?

今回はこちらの点について解説したいと思います。

●歯周病治療の基本的な流れ

歯科クリニックによって多少違いはありますが、歯周病治療の基本的な流れとしては、最初に歯周基本治療を行います。

こちらは、歯周病の進行の程度にかかわらず、初めに行われる治療であり、まずは口腔内の歯周組織の検査を実施します。

その後、歯石の除去や噛み合わせの確認、ブラッシングの指導などを行い、少し期間を空けながら、再度歯周検査を実施し、最初と比べてどれくらい症状が改善されたかをチェックします。

こちらの検査結果をもとに、今度どのように治療を進めていくかを検討しますが、思うような改善が見られない場合は、そのまま歯周外科治療に移ります。

歯周外科治療は、中度または重度まで進行してしまった歯周病に対して行う治療であり、歯周基本治療で除去しきれなかったプラークや歯石などについて、手術によって除去します。

具体的には、歯茎を切開して歯根の奥の汚れ、歯石を除去し、その後は専用の薬剤を用いて歯周組織の再生をはかります。

また、このような外科治療の後は、再び検査をして改善状況を確認し、必要であれば被せ物やブリッジを装着します。

ちなみに、治療後も定期的に検診を行い、歯や歯茎の状態をチェックします。

●歯周病治療の治療期間について

歯周病治療の期間は、個人によって大きな差があります。

軽度の場合は2~3ヶ月程度が一般的ですが、中度もしくは重度であったり、歯周外科治療をしたりする場合、完治するまでに1年以上かかることもあります。

また、治療の流れでも少し触れましたが、歯周病は何度も再発するおそれがあるため、治療後も1~6ヶ月を目安に、歯科クリニックに通わなければいけません。

自身では磨けているつもりでも、意外とプラークは口内に残っているものです。

そういう意味では、治療期間に終わりは存在しないとも言えます。

●この記事のおさらい

今回の記事のポイントは以下になります。

・歯周病治療は、まず歯周基本治療から始まる

・歯周基本治療で改善が見られない場合は、歯周外科治療でより丁寧に治療する

・歯周病治療の期間は軽度の場合で2~3ヶ月、重度の場合で1年以上かかることもある

・治療完了後は、1~6ヶ月を目安に定期的な検診を行う必要がある

以上のポイントはしっかりと押さえておきましょう!

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