歯周病の主な原因は、歯に付着するプラークです。
こちらが歯と歯茎の境目に増えていくことで、腫れや炎症、出血といった症状を引き起こします。
また、歯周病の発症には、皆さんが日々の生活で抱えるストレスも関係しています。
今回は、歯周病とストレスの関係性について解説します。
●ストレスが歯周病につながる理由
現代社会は、ありとあらゆるストレスで溢れていて、多くの方が毎日何かしらのストレスを抱えながら生きています。
人がストレスにさらされると、主に交感神経が優位になり、唾液の分泌量が減少します。
唾液の中には、ラクトフェリンやリゾチーム、免疫グロブリンといった、歯周病菌に対する免疫物質が含まれているため、こちらが減少することにより、歯周病につながりやすくなります。
また、ストレスを感じると、脳下垂体から副腎皮質刺激ホルモンが分泌され、副腎からコルチゾールに代表される副腎皮質ホルモンがさらに分泌されます。
コルチゾールには、免疫活動を担うリンパ球の働きを低下させる作用があるため、こちらも歯周病に大きな影響を及ぼします。
●ストレスによる歯ぎしりも歯周病につながる
ストレスが溜まることにより、無意識に歯ぎしりや食いしばりを行ってしまうというケースがあります。
こちらは、歯周組織の炎症を促進させるほど、不自然な強い力を加えるため、日常的に行われていると、歯周病を促進させてしまいます。
また、歯ぎしりや食いしばりは、日中に行われているケースと、就寝時に行われているケースがありますが、いずれにしても無意識であることがほとんどなため、なかなか改善するのが難しい可能性もあります。
●ストレスとうまく付き合う方法
歯周病とストレスは密接に関わっていますが、ストレスを完全になくすことはほぼ不可能です。
そのため、うまく付き合っていくための工夫が大切になります。
まず、ストレスによって口内の乾燥を感じる場合は、キシリトールガムをゆっくり咀嚼することで唾液腺が刺激され、リラックス効果も得ることができます。
また、日中に歯ぎしりや食いしばりがある方は、常に自身の顎に力が入っていないかを確認し、気付いた時に力を抜くという方法が有効です。
夜間に関しては、就寝直前に顎をマッサージしたり、マウスピースを装着したりことで対処できます。
●この記事のおさらい
今回の記事のポイントは以下になります。
・ストレスが溜まると唾液の分泌量が減少し、これが歯周病につながるおそれがある
・ストレスが原因の歯ぎしりや食いしばりも、歯周病に悪影響を及ぼす
・歯周病対策として、キシリトールガムを噛んでストレスを解消するのは効果的
・歯ぎしりや食いしばりは日中、夜間の両方で対策を取る必要がある
以上のポイントはしっかりと押さえておきましょう!
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