入れ歯を問題なく使用するためには、装着時であっても保管時であっても、適切な方法を実践する必要があります。
また入れ歯を使用するにあたって重要なポイントの一つに、温度の調整が挙げられます。
温度を調整しなければ、入れ歯の劣化は早まります。
今回は、入れ歯と温度の関係性について解説します。
入れ歯と食事の温度について
入れ歯を使用する場合、当然食事の際もつけたままの状態になります。
入れ歯があれば、以前よりも咬合力はアップすることが期待できますが、その反面食事の温度には気を付けなければいけません。
例えば入れ歯の状態で熱すぎるものを食べると、口の中を火傷する原因になります。
特に総入れ歯の場合、口内全体を覆うことで温度を感じにくくなるため、注意が必要です。
問題なく食べられる食べ物の温度については、60℃以下が目安です。
ちなみに60℃は、一般的には“熱いものの数秒なら触れる程度”の熱さです。
入れ歯と洗浄時の温度について
入れ歯を使用しないときは、専用のケースで保管します。
また保管する前には、流水とブラシを使用して丁寧に洗浄しなければいけませんが、このとき使用する流水の温度にも注意が必要です。
入れ歯を高温のお湯で洗ってしまうと、変形するおそれがあります。
変形した入れ歯は、噛み合わせが悪くなったりフィット感を失ったりするため、そのままの状態で使用するのが難しいです。
そのため、入れ歯を洗浄する際も、食事と同じく60℃以下のお湯しか使用しないことをおすすめします。
熱湯で洗浄する方が、入れ歯の細菌は除去しやすいですが、絶対に熱湯は避けなければいけません。
入れ歯とお風呂について
入れ歯を装着した状態でお風呂に入ること自体は、それほど問題ありません。
むしろお風呂に浸かりながら入れ歯を洗浄するなど、効率的なケアができる可能性があります。
ただし、洗浄した入れ歯をお風呂で保管するとカビが生えるため、必ず洗面所などの乾燥した場所で保管しましょう。
またお風呂は問題ありませんが、サウナに入るときは入れ歯を外すべきです。
サウナほどの高温の場合、入れ歯が変形しやすくなったり、金属部分が高温になったりします。
この記事のおさらい
今回の記事のポイントは以下になります。
・入れ歯の状態で熱すぎるものを食べると、口内を火傷するリスクが高まる
・特に総入れ歯は口内全体を覆うため、温度を感じにくく火傷しやすい
・入れ歯を洗浄するときの流水も、必ず60℃以下にしなければいけない
・入れ歯を装着したままお風呂には入れるものの、サウナに入るのはNG
以上のポイントはしっかりと押さえておきましょう!
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