主に就寝前など、入れ歯を使用しないときは、洗浄剤に浸けて保管しなければいけません。
そうしなければ、入れ歯が乾燥するからです。
また入れ歯の乾燥を防ぐことは、乾燥によるさまざまなトラブルを防ぐことでもあります。
今回は、乾燥によるトラブルの例について解説します。
●変形する
入れ歯の水分をキープせずに保管すると、変形するリスクが高まります。
こちらは、多くの入れ歯に使用されている材料は乾燥に弱いことが理由です。
普段入れ歯を使用しているときは、口内の水分によって乾燥を防ぐことができます。
一方水分のないところで保管すると、乾燥して変形を起こしたり、ひび割れが見られたりすることがあります。
もちろん、変形した入れ歯は患者さんの口内には合わなくなるため、当初のフィット感は失われてしまう可能性が高いです。
このような合わない入れ歯は、原則使用し続けることができません。
●痛みや噛みづらさにつながる
入れ歯が乾燥すると、口内の痛みや噛みづらさを感じる場面も多くなります。
前述の通り、入れ歯が乾くと変形のリスクが高まります。
変形した入れ歯を使用すると、しっかりフィットしないだけでなく、違和感や痛み覚えることもあります。
このような痛みは、入れ歯が口内に当たることによって形成される口内炎ができると、さらに強くなることが予想されます。
また入れ歯がずれたりフィットしていなかったりすると、当然食事の際には噛みづらさを感じます。
噛みづらい状態が続くと、食事の楽しさは半減しますし、栄養摂取もうまくできなくなります。
●全身症状につながる
入れ歯の乾燥は、口内のトラブルだけでなく、全身症状につながるおそれもあります。
具体的には、肩こりや頭痛、吐き気などの症状です。
乾燥して変形が見られる入れ歯は、噛み合わせのバランスを崩し、顎とつながっている首や肩に負担をかける可能性があります。
こちらは、肩こりや頭痛を誘発する原因です。
肩こりや頭痛はよくある症状のため、入れ歯が原因だと気づくのは非常に難しいです。
また入れ歯が合わない場合、ずれたときに喉の奥の方に触れてしまい、反射的に吐き気を催すことも考えられます。
●この記事のおさらい
今回の記事のポイントは以下になります。
・入れ歯の水分をキープせずに保管すると、変形するリスクが高まる
・入れ歯が乾燥して変形が見られると、装着時の痛みや噛みづらさにつながる
・乾燥して変形が見られる入れ歯は、噛み合わせのバランスを崩し、肩こりや頭痛を誘発する
・入れ歯が合わず喉の奥の方にずれると、吐き気を催すこともある
以上のポイントはしっかりと押さえておきましょう!
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