歯周病を発症するとよく見られる症状に、歯茎の炎症や出血、口内のネバつきなどが挙げられます。
炎症は痛みを伴うことがありますし、出血は食事やブラッシングなどを妨げる原因になります。
また口内のネバつきもさまざまなデメリットにつながるため、今回はその内容について解説します。
口臭につながる
歯周病による口内のネバネバは、ひどい口臭につながる可能性があります。
ネバネバの正体は、歯肉溝浸出液と呼ばれるものであり、こちらが分泌されると口臭が強くなります。
歯周病から来る口臭は硫化水素やメチルメルカプタン、ジメチルサルファイドといった成分が含まれ、タマネギや卵が腐ったニオイ、生ゴミのニオイなどに例えられます。
またこちらの口臭は、歯周病の進行具合によって強さが変わります。
つまり口内のネバつきが強ければ強いほど、強烈な口臭を発するようになるということです。
疾患のリスクが高まる
歯周病によって口内がネバネバする状態を放置していると、さまざまな疾患のリスクが高まります。
具体的には、虫歯や風邪、誤嚥性肺炎などの疾患です。
口内がネバネバしているということは、殺菌作用や自浄作用のあるサラサラした唾液の分泌量は減少しているということになります。
そのため、虫歯菌や風邪のウイルスなどを洗い流すことができず、これらの疾患のリスクは上昇します。
また唾液がネバネバになり、分泌量が減少すると、食べたものが胃に送られるときスムーズにいかなくなります。
こちらは誤嚥を引き起こし、歯周病菌が肺にまで届くと誤嚥性肺炎を発症するおそれもあります。
食事が美味しくなくなる
食事が美味しくなくなることも、歯周病によって口内がネバネバするデメリットです。
口内がネバネバしている場合、当然そのネバつきは食事の際も継続されます。
このとき、例えばツルツルした食感のものを食べたとしても、口内のネバネバがひどいと食感もネバネバになってしまいます。
つまり、何を食べても最終的には同じような食感になってしまうということです。
本来ネバネバしていないものが口内で粘着性を増すと、美味しくなくなる上にとても不快です。
この記事のおさらい
今回の記事のポイントは以下になります。
・歯周病によって口内がネバネバすると、ひどい口臭を発するようになる
・歯周病によって口内がネバネバする状態を放置していると、虫歯や風邪、誤嚥性肺炎などのリスクが高まる
・口内がネバネバだと何を食べてもネバネバした食感になり、食事を楽しめなくなる
以上のポイントはしっかりと押さえておきましょう!
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