歯周病を予防するには、自身で行う歯の手入れが何よりも大切です。
有効成分が多く含まれる歯磨き粉を使用し、正しいブラッシングで確実にプラークを落とすことで、炎症などの症状を防ぐことができます。
ここからは、歯周病予防に効果的な歯磨き粉の選び方について解説したいと思います。
●殺菌成分が多く配合されたものを選ぶ
歯周病を予防するためには、殺菌成分が多く含まれた歯磨き粉を選ぶべきです。
殺菌成分は、歯周病の原因となる細菌やプラークに作用するものであり、具体的には以下のようなものが当てはまります。
・イソプロピルメチルフェノール
・塩化セチルビリジニウム
・塩化ベンザルコニウム
イソプロピルメチルフェノールは、バイオフィルムという細菌の集合体の内部まで作用し、しっかりと歯周病菌を減らしてくれます。
また、塩化セチルビリジニウムは、口内に浮遊している細菌への殺菌力が高く、塩化ベンザルコニウムは菌の細胞膜を壊したり、細胞のタンパク質を変性させたりすることで殺菌、消毒します。
●歯茎に作用する成分が含まれたものを選ぶ
歯周病を予防するためには、歯茎に作用する成分が含まれた歯磨き粉を選ぶのも大切です。
歯周病を発症すると、歯茎が赤く腫れたり、出血したりといった症状が出ます。
歯磨き粉には、これらの歯茎における症状を改善する成分が多く含まれています。
また、自身がどのような症状を改善したいのかによって、チェックすべき成分は変わってきます。
歯茎に作用する主な成分と作用はそれぞれ以下の通りです。
歯茎に作用する成分 | 作用 |
グリチルリチン酸ジカリウム、β-グリチルレチン酸、ε-アミノカプロン酸 | 歯茎の腫れを抑える |
トラネキサム酸 | 歯茎の腫れと出血を抑える |
オウバクエキス、塩化ナトリウム | 歯茎を引き締める |
アラントイン | 歯茎組織を修復する |
酢酸トコフェロール(ビタミンE) | 歯茎の血行を促進する |
●低刺激のものを選ぶ
すでに歯周病で歯茎が痛むという方は、低刺激の歯磨き粉を選ぶべきです。
歯磨き粉には研磨剤(清掃剤)が含まれていることも多いですが、こちらは歯茎が痛むときに使用すると、傷つけてしまうこともあります。
そのような場合は、研磨剤不使用のものか、低研磨という少量に抑えられているものを使用しましょう。
●この記事のおさらい
今回の記事のポイントは以下になります。
・歯周病を予防するには、原因菌やプラークに作用する殺菌成分が含まれた歯磨き粉を選ぶべき
・歯茎の腫れや出血などに作用する成分が含まれた歯磨き粉を選ぶのも大切
・すでに歯周病で歯茎が痛むという場合は、低刺激の歯磨き粉を選ぶべき
以上のポイントはしっかりと押さえておきましょう!
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