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歯周病菌はうつるのか?~感染のパターンについて~

歯周病は、細菌感染によって歯茎が炎症を起こしたり、歯を支える骨が溶けたりする病気です。

初期は自覚症状があまりなく、気付いたら重症化していることも多いですが、れっきとした病気の一種です。

では、歯周病菌が人から人へうつるということは、果たしてあり得るのでしょうか?

今回はこちらの点について解説します。

●食器類の共有でうつるパターンが多い

冒頭で触れた通り、歯周病は細菌感染によって発症する病気です。

そのため、人から人へ細菌(歯周病菌)が移動するような行動を取れば、菌がうつる可能性は十分にあります。

また、歯周病菌がうつるパターンとして多いのは、お箸やスプーン、食器などの共有でうつるというパターンです。

例えば、親御さんが乳幼児に食べ物を噛んで与える際などは、食器を共有している可能性が高く、このような感染の仕方は垂直感染と呼ばれます。

●パートナー同士でうつることもある

歯周病菌は、親子だけでなく、恋人や夫婦などのパートナー同士でもうつることがあります。

こちらは、水平感染と呼ばれるものであり、主にキスなどの唾液を交えるスキンシップにより、菌がうつるケースを指しています。

もちろん、垂直感染と同じように、食器を共有したり、同じストローで飲み物を飲んだりといった行動でも、歯周病菌がうつる可能性はあります。

●“歯周病菌がうつる”と“歯周病を発症する”は異なる

親子間やパートナー間では、食器の共有やスキンシップにより、歯周病菌がうつる可能性があると解説しましたが、ここでいう“歯周病菌がうつる”と、“歯周病を発症する”は意味合いが異なります。

確かに、歯周病菌が人から人へ移動するという意味では、うつる可能性はありますが、うつった人が必ず歯周病を発症するというわけではありません。

なぜなら、私たちの口腔内には多かれ少なかれ歯周病菌が存在していて、歯周病を発症するかどうかについては、細菌の数ではなく、その人の免疫力が大きく影響しているからです。

例えば、免疫力が低い方は、歯周病菌が100億個に達すれば歯周病を発症しますが、免疫力が高い方は、歯周病菌が1,000億個を超えても歯周病を発症しないといったことが起こり得ます。

●この記事のおさらい

今回の記事のポイントは以下になります。

・歯周病菌がうつるパターンとして多いのは、お箸やスプーンといった食器の共有

・パートナー同士のキスなどのスキンシップでも、歯周病菌がうつることはある

・親子同士の感染は垂直感染、パートナー同士の感染は水平感染という

・歯周病菌がうつっても、うつった人が必ず歯周病を発症するとは限らない

以上のポイントはしっかりと押さえておきましょう!

新潟市西区周辺やJR越後線「寺尾駅」付近で歯科クリニック(歯医者さん)をお探しの方は、是非、ひらの歯科医院へお問い合わせ下さい!

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歯周病を市販の薬で治すことができない3つの理由

歯周病は、ほとんど初期症状がないため、気付いたら通院が必要なほど重症化していることもあります。

また、すべての方がいつでも歯科クリニックに通えるとは限らず、忙しい方は市販の薬で何とか歯周病を治そうと考えます。

しかし、歯周病は市販の薬では治すことができません。

今回はこちらの理由を解説します。

●歯石を落とすことができないから

歯周病を市販の薬ではない治せない理由としては、まず歯石を落とすことができないことが挙げられます。

歯周病の原因は、歯の表面に付着したプラークや歯石の中にいる細菌の繁殖です。

プラークは柔らかいため、ブラッシングで取り除くことが可能ですが、こちらが口内に残って歯石化すると、歯科クリニックの専用器具でしか落とすことはできません。

もちろん、歯周病に効果があるとされる市販薬を服用しても、歯石が減少したり、除去されたりすることはありません。

●症状を一時的に抑えることしかできないから

歯周病を市販の薬では治せない理由としては、そのような薬には、症状を一時的に抑える効果しかないことも挙げられます。

歯周病に効果のある市販薬は、ドラッグストアなどでも数多く販売されていますが、これらは一時的に歯茎の腫れなどを抑制するものであり、歯周病を根本的に治すものではありません。

また、効果が一時的であることから、時間が経てば再び腫れや痛みが引き起こされます。

ちなみに、一時的に腫れや痛みが治まっている間に、歯周病が進行し、治療が手遅れになってしまうことも考えられます。

●免疫力を高める必要があるから

先ほども触れたように、歯周病を治すためには、その原因であるプラークを除去する必要があります。

また、十分な睡眠や栄養摂取、ストレスを溜めないことなどにより、免疫力を高くキープすることも大切です。

一般的に、口腔内の歯周病菌が増加すれば歯周病を発症しやすくなりますが、免疫力が高い方は、歯周病菌の数が多くても発症のリスクはそれほど上がりません。

歯周病の市販薬には、基本的には免疫力を高める効果がないため、それだけを摂取しても歯周病を治したり、歯周病に強い身体をつくったりするのは難しいです。

●この記事のおさらい

今回の記事のポイントは以下になります。

・歯周病の原因である歯石は、歯科クリニックの専用器具でしか落とすことができない

・歯周病の市販薬では、一時的に腫れや痛みを抑えることしかできず、根本的な治療にはならない

・身体の免疫力を高めなければ、歯周病を治したり、予防したりすることができない

以上のポイントはしっかりと押さえておきましょう!

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歯科クリニックで行われる歯周病治療の種類について

歯科クリニックで歯周病治療を受けることには、症状が悪化して歯が抜け落ちたり、全身疾患につながったりといったリスクを下げるメリットがあります。

また、歯周病治療にはいくつかの種類があり、それぞれ方法や目的などは異なります。

ここからは、各治療の概要について解説したいと思います。

●スケーリング

スケーリングは、歯周病治療としてはもっとも一般的なものです。

歯に付着しているプラーク、歯石を除去する治療であり、治療にはスケーラーと呼ばれる専用の器具を使用します。

プラークが石灰化した歯石は、石灰化から時間が経つほど硬くなり、ブラッシングでは落とすのが困難になります。

そのような歯石を、歯科クリニックで落としてもらうのがスケーリングです。

ちなみに、スケーリングには、スケーラーを用いて手動で取り除く方法と、超音波を発生させる機械(超音波スケーラー)などで除去する方法があります。

●ルートプレーニング

ルートプレーニングも、歯科クリニックで実施される歯周病治療の一種です。

こちらは、プラークに含まれる細菌により汚染された歯根の表面を、器具を使用して滑らかにする治療です。

ブラッシングが十分でない場合、歯と歯茎の境目にプラークが溜まり、こちらに含まれる細菌が炎症を引き起こします。

また、炎症によって発生した歯周ポケットでは、細菌が深くにまで繁殖し、いずれは歯根の汚染や、歯槽骨が溶けることにつながります。

一方、ルートプレーニングを受けることで、汚染された歯根の表面は削り取られ、ツルツルになることから、再び歯石が付着しにくくなります。

●フラップ手術

フラップ手術は、進行した歯周病に施す治療の一つで、深い歯周ポケット内の歯石、病変部を除去し、歯茎と歯を支える周りの骨を健康な状態にするものです。

歯周ポケット深くまで歯石が沈着し、器具が届かず、取りきれない場合や、取りきれても歯茎の炎症が残り、深い歯周ポケットが改善されないときに、外科的手術として実施します。

歯周ポケットの奥深くの病巣を直接目で見て確認する治療のため、徹底的にキレイにできるのがメリットです。

こちらにより、歯周病の進行を一時的に食い止めることができます。

●この記事のおさらい

今回の記事のポイントは以下になります。

・歯周病治療には種類があり、それぞれ方法や目的などは異なる

・スケーリングは、専用の器具で歯に付着しているプラーク、歯石を除去する治療

・ルートプレーニングは、プラークに含まれる細菌により汚染された歯根の表面を滑らかにする治療

・フラップ手術は、深い歯周ポケット内の歯石や病変部を除去し、歯茎と歯周辺の骨を健康にする治療

以上のポイントはしっかりと押さえておきましょう!

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総入れ歯の方でも歯周病を発症することはあるのか?

総入れ歯は、上下いずれかもしくはすべての歯を失ったときに装着する入れ歯です。

言い換えると、天然歯はほとんど存在しない状態で装着するのが総入れ歯ですが、だからといって口内のケアを怠ってしまうと、歯周病を発症することもあります。

今回は、こちらの点について解説したいと思います。

●総入れ歯でも歯周病を発症する可能性はある

冒頭で触れた通り、総入れ歯は歯がほとんどない、もしくは1本もない状態の方が装着するものです。

しかし、天然歯がないといっても、歯周病菌が口内から消滅するわけではないため、口内のケアは継続しなければいけません。

特に、総入れ歯であっても、歯の根っこがしっかり残っている方は、歯周病のリスクが高まります。

例えば、金属の土台を歯の根っこに入れて接着し、その土台と入れ歯とでマグネット式に装着させる“マグネット義歯”を使用する方などは、根っこの部分で歯周病を発症するおそれがあります。

●部分入れ歯における歯周病のリスク

総入れ歯であっても歯周病を発症するということは、それよりも残存する天然歯が多い部分入れ歯の場合、さらに歯周病のリスクは高まるということになります。

部分入れ歯の多くは、入れ歯を支えるためのバネが付いていますが、こちらには想像以上の力が加わります。

そのため、バネをかけている歯が元々弱い場合、歯周病や歯槽膿漏に似た症状が出ることがあります。

また、歯茎と合っていない部分入れ歯を使用している場合、咀嚼時には必要以上に動くため、バネがかかっている歯により強い力が加わります。

こちらも、歯周病や歯槽膿漏のような症状につながる原因です。

●入れ歯の汚れが溜まると歯周病以外のリスクも高まる

総入れ歯や部分入れ歯の方は、汚れが溜まることによる歯周病以外の症状についても知っておくべきです。

例えば、総入れ歯で食事をしていると、小さい食べカスが入れ歯と歯茎の間に入り込むことがありますが、こちらが溜まってしまうと、汚れのかたまりを飲み込むことにより、誤嚥性肺炎を引き起こすことがあります。

また、口内ケアを怠ると、歯周病菌とカンジダという真菌が口内に繁殖し、義歯性の口内炎というものを引き起こします。

●この記事のおさらい

今回の記事のポイントは以下になります。

・総入れ歯でも歯周病菌は存在するため、歯周病になる可能性はある

・歯の根っこがしっかり残っている方は、特に歯周病のリスクが高くなる

・部分入れ歯の方は、歯周病や歯槽膿漏に似た症状が出やすい

・入れ歯の汚れが溜まると、誤嚥性肺炎や義歯性の口内炎などを引き起こす

以上のポイントはしっかりと押さえておきましょう!

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歯周病が早産につながりやすいのは本当なのか?

初期の歯周病はほとんど症状がなく、ある程度進行したタイミングで、歯茎の炎症や出血、歯の動揺や口臭などの症状が現れます。

また、妊娠している方が歯周病を発症すると、早産のリスクも上がってしまうとされています。

今回は、こちらの内容の詳細について、早産につながる仕組みについて解説していきたいと思います。

●歯周病と早産の関連性について

妊娠中の女性が歯周病を発症した場合、妊娠22週以降37週未満の出産を指す早産や、低体重児出産(出生体重2,500g未満の出産)におけるリスクが高まります。

通常、胎児は女性のお腹の中で成長し、約10ヶ月をかけて身体の機能を成熟させて生まれます。

しかし、早産で生まれると、成長発達が十分でない場合が多く、何らかの病気や発達に対する障がいが見られる可能性があります。

また、早産の中でも、妊娠22~23週に生まれた胎児については、生存率が50%にまで低下してしまいます。

●歯周病が早産につながる仕組み

妊婦の方が歯周病を発症し、早産になってしまう仕組みには、プロスタグランジンという物質が大きく関係しています。

プロスタグランジンは、痛みや発熱、炎症に関与する物質であり、こちらは出産が近づくと子宮で分泌され、分娩が始まります。

しかし、歯周病による炎症が広がると、その炎症を抑制しようと同じ物質が形成され、子宮の圧縮が促進されます。
こちらが、早産につながる仕組みです。

ちなみに、妊娠中は悪阻で食事や歯磨きが不十分になったり、胎盤でつくられるホルモンが歯周病菌を増殖しやすくしたりするため、歯周病が悪化しやすくなります。

●妊娠中の口内ケアについて

妊娠初期のうちは切迫流産の危険性があるため、緊急を要する治療が必要な場合以外、基本的には歯科クリニックでの治療ができません。

そのため、歯周病を防ぐために、しっかりと口内ケアをする必要があります。

具体的には、妊娠初期からフッ素配合の歯磨き粉でブラッシングを行い、悪阻がひどい場合には、香料、味の強い歯磨き粉を避け、コンパクトヘッドの柔らかい歯ブラシを使用しましょう。

また、妊娠中期から後期は、口内の自浄作用が弱まったり、出産後の準備などでブラッシングがおろそかになったりしがちなため、特に意識して口内ケアをしなければいけません。

●この記事のおさらい

今回の記事のポイントは以下になります。

・妊娠中の女性が歯周病を発症すると、早産や低体重児出産のリスクが高まる

・早産で生まれた胎児は、病気や障がいが見られる可能性が高い

・歯周病による炎症が広がると、その炎症を抑制しようとプロスタグランジンが形成され、早産につながる

・歯科クリニックに通わなくても良いよう、妊娠中の口内ケアを徹底するのが大切

以上のポイントはしっかりと押さえておきましょう!

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歯周病が脳梗塞につながる仕組みと予防法について

歯周病という言葉に対し、“口内の病気”というイメージを持っている方は少なくないかと思います。

しかし、こちらは大きな間違いであり、実際はさまざまな全身疾患につながる可能性のあるおそろしい症状です。

今回は、歯周病が脳梗塞につながる仕組みとその予防法について解説したいと思います。

●脳梗塞の概要

歯周病が原因で発症するとされる脳梗塞は、何らかの原因により脳に分布する血管が詰まり、血液が流れなくなることにより、酸素不足、栄養不足に陥った脳細胞が壊死してしまう病気です。

前兆が見られる場合もありますが、一般的には突然発症するものであり、急に片側の顔がゆがんだり、手足に力が入らなくなったりといった症状に見舞われます。

また、一度壊死した脳細胞が元に戻ることはなく、後遺症が残る可能性が高い上に、そのまま命を落とすことも十分に考えられます。

●歯周病が脳梗塞につながる仕組み

歯周病の原因菌の刺激により、動脈硬化を誘導する物質が発生します。

こちらが血管内にプラークを形成し、それによって血管の内腔は狭くなります。

また、プラークが剥がれて血液の塊ができると、脳の血管が詰まったり、頸動脈や心臓から血の塊、プラークが飛んできて脳血管の詰まりにつながったりして、脳梗塞を発症します。

ちなみに、歯周病を発症している方は、そうでない方と比べて脳梗塞のリスクが2.8倍も高く、これらの症状の関連性がいかに深いかがわかります。

●歯周病や脳梗塞を予防するには?

歯周病の予防を実践すれば、必然的に脳梗塞のリスクも減少します。

主な方法としては、毎日の歯磨きを徹底すること、生活習慣を整えること、定期的に歯科クリニックで検診を受けることなどが挙げられます。

歯磨きに関しては、毎日3回の歯磨きを心掛け、特に就寝前は念入りに行うことをおすすめします。

歯ブラシとあわせて、歯間ブラシやデンタルフロスを使用できれば、より効果はアップします。

また、疲れやストレス、食生活の乱れ、飲酒や喫煙は歯周病につながりやすいため、特に注意して改善しましょう。

歯科クリニックでの定期検診については、3ヶ月に1回を目安に訪れ、クリーニングや歯石除去などを行います。

●この記事のおさらい

今回の記事のポイントは以下になります。

・歯周病が原因で発症するとされる脳梗塞は、脳の血管が詰まり、脳細胞が壊死してしまう病気

・歯周病を発症している人は、そうでない人と比べて脳梗塞のリスクが2.8倍も高い

・毎日の歯磨きの徹底、生活習慣の改善、歯科クリニックでの定期検診などにより、歯周病のリスクは減少する

以上のポイントはしっかりと押さえておきましょう!

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歯周病予防にコーヒーが効果的な理由について解説します

歯周病を発症すると、歯茎からの出血や歯の動揺、膿や口臭といったさまざまな症状が出ます。

そのため、ブラッシングや規則正しい生活をもって予防する必要がありますが、予防法の1つにコーヒーを飲むという方法があります。

ここからは、歯周病予防にコーヒーが効果的な理由について解説します。

●コーヒーを飲むことで糖尿病のリスクが下がる

コーヒーには、ポリフェノールの一種であるクロロゲン酸という成分が多く含まれています。

こちらには、すい臓の働きを活発にし、糖尿病を予防するためのインスリン分泌量を増やす効果があります。

また、糖尿病のリスクが下がることで、唾液量の分泌や白血球の機能低下も防ぐことができ、こちらは最終的に歯周病予防につながります。

つまり、コーヒーの働きによってすい臓が元気になり、血糖コントロールがうまくいくため、糖尿病と歯周病の両方を防止できるということです。

●コーヒーには活性酸素を抑える働きもある

強い殺菌力を持つ活性酸素は、私たちの体内に侵入したウイルスや細菌を撃退してくれます。

しかし、活性酸素が増加しすぎると、歯茎の組織を破壊し、歯周病につながってしまうおそれがあります。

コーヒーには、このような状況になることを防ぐ効果もあります。

先ほども解説したクロロゲン酸は、強い抗酸化作用を持っているため、コーヒーを飲むことで活性酸素を抑え、歯茎の組織が破壊されるのを防ぎます。

●歯周病予防としてコーヒーを飲む際の注意点

歯周病予防にコーヒーはおすすめですが、飲む際には虫歯のリスクを高めないように、砂糖が入っていないものを飲むようにしましょう。

また、コーヒーに含まれるポリフェノールは、歯の着色につながるため、アイスの場合はストローで歯に触れないように飲んだり、飲んだ後すぐに口をゆすいだりすることをおすすめします。

ちなみに、コーヒーは舌の表面に付着しやすかったり、コーヒーに含まれるカフェインの利尿作用により、口内が乾きやすくなったりするため、口臭につながることも考えられます。

こちらは、コーヒーを飲んだ直後に水を飲むことで、ある程度改善されます。

●この記事のおさらい

今回の記事のポイントは以下になります。

・コーヒーに含まれるクロロゲン酸には、糖尿病と歯周病を予防する効果がある

・クロロゲン酸は活性酸素を抑え、歯茎の組織が破壊されるのを防ぐ効果もある

・歯周病予防としてコーヒーを飲む際は砂糖不使用のブラックコーヒーを選ぶべき

・コーヒーによる歯の着色や口臭の対策を取ることも大切

以上のポイントはしっかりと押さえておきましょう!

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歯周病対策として積極的に摂取したい栄養素について

基本的な歯周病対策として挙げられるのは、なんといっても毎日の歯磨きや定期的な歯石除去です。

また、毎日の食事において、特定の栄養素を意識して摂取することも、歯周病の防止につながります。

ここからは、歯周病対策として積極的に摂取したい栄養素について解説します。

●食物繊維

歯周病対策として積極的に摂取したい栄養素としては、まず食物繊維が挙げられます。

食物繊維を摂取することにより、唾液の質は向上します。

また、唾液には口内の浄化や殺菌をしてくれる作用があるため、こちらの質が向上することにより、歯周病になりにくい清潔な口内がキープされます。

ちなみに、食物繊維はさまざまな食品に含まれますが、特に日々の食事で気軽に摂取しやすいものとしては、以下のものが挙げられます。

・とうもろこし
・納豆
・さつまいも
・ごぼう
・キャベツ
・バナナ
・しいたけ など

●ビタミンC

歯周病対策として積極的に摂取すべき栄養素には、ビタミンCも挙げられます。

歯と歯茎を支えている骨は、コラーゲン線維で結びついています。

歯周病になると、こちらが破壊されて歯茎に炎症を起こしますが、ビタミンCにはコラーゲンの合成促進効果があるため、弱ったコラーゲン線維の再生を促してくれます。

つまり、ビタミンCは、歯茎の健康を維持するのに欠かせない栄養素だということです。

ちなみに、ビタミンCを多く含むもので、なおかつ気軽に摂取しやすい食べ物としては、以下のものが挙げられます。

・いちご
・ピーマン
・ブロッコリー
・ホウレンソウ
・イモ類 など

●タンパク質

タンパク質も、歯周病対策として積極的に摂取すべき栄養素の1つです。

歯や歯茎も、身体における骨や筋肉の一部です。

そのため、タンパク質を多く摂取することにより、健康で強い歯や歯茎が形成され、歯周病のリスクを下げることができます。

ちなみに、人間も動物であるため、人体には動物性タンパク質の方が馴染みやすいと言われています。

こちらは、肉類や魚類、チーズやヨーグルトなどから摂取できますが、脂質を多く含むため、大豆などに含まれる脂質の少ない植物性タンパク質についても、バランス良く摂取することをおすすめします。

●この記事のおさらい

今回の記事のポイントは以下になります。

・食物繊維を積極的に摂取することで唾液質が向上し、歯周病対策につながる

・ビタミンCにはコラーゲンの合成促進効果があり、弱った歯茎のコラーゲン線維の再生を促す

・タンパク質を多く摂取することにより、健康で強い歯や歯茎が形成され、歯周病のリスクが下がる

以上のポイントはしっかりと押さえておきましょう!

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歯周病とストレスの関係性について解説します

歯周病の主な原因は、歯に付着するプラークです。

こちらが歯と歯茎の境目に増えていくことで、腫れや炎症、出血といった症状を引き起こします。

また、歯周病の発症には、皆さんが日々の生活で抱えるストレスも関係しています。

今回は、歯周病とストレスの関係性について解説します。


●ストレスが歯周病につながる理由

現代社会は、ありとあらゆるストレスで溢れていて、多くの方が毎日何かしらのストレスを抱えながら生きています。

人がストレスにさらされると、主に交感神経が優位になり、唾液の分泌量が減少します。

唾液の中には、ラクトフェリンやリゾチーム、免疫グロブリンといった、歯周病菌に対する免疫物質が含まれているため、こちらが減少することにより、歯周病につながりやすくなります。

また、ストレスを感じると、脳下垂体から副腎皮質刺激ホルモンが分泌され、副腎からコルチゾールに代表される副腎皮質ホルモンがさらに分泌されます。

コルチゾールには、免疫活動を担うリンパ球の働きを低下させる作用があるため、こちらも歯周病に大きな影響を及ぼします。


●ストレスによる歯ぎしりも歯周病につながる

ストレスが溜まることにより、無意識に歯ぎしりや食いしばりを行ってしまうというケースがあります。

こちらは、歯周組織の炎症を促進させるほど、不自然な強い力を加えるため、日常的に行われていると、歯周病を促進させてしまいます。

また、歯ぎしりや食いしばりは、日中に行われているケースと、就寝時に行われているケースがありますが、いずれにしても無意識であることがほとんどなため、なかなか改善するのが難しい可能性もあります。


●ストレスとうまく付き合う方法

歯周病とストレスは密接に関わっていますが、ストレスを完全になくすことはほぼ不可能です。

そのため、うまく付き合っていくための工夫が大切になります。

まず、ストレスによって口内の乾燥を感じる場合は、キシリトールガムをゆっくり咀嚼することで唾液腺が刺激され、リラックス効果も得ることができます。

また、日中に歯ぎしりや食いしばりがある方は、常に自身の顎に力が入っていないかを確認し、気付いた時に力を抜くという方法が有効です。

夜間に関しては、就寝直前に顎をマッサージしたり、マウスピースを装着したりことで対処できます。


●この記事のおさらい

今回の記事のポイントは以下になります。

・ストレスが溜まると唾液の分泌量が減少し、これが歯周病につながるおそれがある

・ストレスが原因の歯ぎしりや食いしばりも、歯周病に悪影響を及ぼす

・歯周病対策として、キシリトールガムを噛んでストレスを解消するのは効果的

・歯ぎしりや食いしばりは日中、夜間の両方で対策を取る必要がある

以上のポイントはしっかりと押さえておきましょう!

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歯周病予防に効果的な歯磨き粉の選び方について

歯周病を予防するには、自身で行う歯の手入れが何よりも大切です。

有効成分が多く含まれる歯磨き粉を使用し、正しいブラッシングで確実にプラークを落とすことで、炎症などの症状を防ぐことができます。

ここからは、歯周病予防に効果的な歯磨き粉の選び方について解説したいと思います。

●殺菌成分が多く配合されたものを選ぶ

歯周病を予防するためには、殺菌成分が多く含まれた歯磨き粉を選ぶべきです。

殺菌成分は、歯周病の原因となる細菌やプラークに作用するものであり、具体的には以下のようなものが当てはまります。

・イソプロピルメチルフェノール
・塩化セチルビリジニウム
・塩化ベンザルコニウム

イソプロピルメチルフェノールは、バイオフィルムという細菌の集合体の内部まで作用し、しっかりと歯周病菌を減らしてくれます。

また、塩化セチルビリジニウムは、口内に浮遊している細菌への殺菌力が高く、塩化ベンザルコニウムは菌の細胞膜を壊したり、細胞のタンパク質を変性させたりすることで殺菌、消毒します。

●歯茎に作用する成分が含まれたものを選ぶ

歯周病を予防するためには、歯茎に作用する成分が含まれた歯磨き粉を選ぶのも大切です。

歯周病を発症すると、歯茎が赤く腫れたり、出血したりといった症状が出ます。

歯磨き粉には、これらの歯茎における症状を改善する成分が多く含まれています。

また、自身がどのような症状を改善したいのかによって、チェックすべき成分は変わってきます。

歯茎に作用する主な成分と作用はそれぞれ以下の通りです。

歯茎に作用する成分 作用
グリチルリチン酸ジカリウム、β-グリチルレチン酸、ε-アミノカプロン酸 歯茎の腫れを抑える
トラネキサム酸 歯茎の腫れと出血を抑える
オウバクエキス、塩化ナトリウム 歯茎を引き締める
アラントイン 歯茎組織を修復する
酢酸トコフェロール(ビタミンE) 歯茎の血行を促進する

●低刺激のものを選ぶ

すでに歯周病で歯茎が痛むという方は、低刺激の歯磨き粉を選ぶべきです。

歯磨き粉には研磨剤(清掃剤)が含まれていることも多いですが、こちらは歯茎が痛むときに使用すると、傷つけてしまうこともあります。

そのような場合は、研磨剤不使用のものか、低研磨という少量に抑えられているものを使用しましょう。

●この記事のおさらい

今回の記事のポイントは以下になります。

・歯周病を予防するには、原因菌やプラークに作用する殺菌成分が含まれた歯磨き粉を選ぶべき

・歯茎の腫れや出血などに作用する成分が含まれた歯磨き粉を選ぶのも大切

・すでに歯周病で歯茎が痛むという場合は、低刺激の歯磨き粉を選ぶべき

以上のポイントはしっかりと押さえておきましょう!

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