複数の虫歯を発症していたとしても、虫歯治療は基本的に1本ずつ行われます。
こちらは保険診療のルール上、1回で治療できる範囲が限られていることの他、複数同時に治療するとさまざまな問題が生じるからです。
今回は、虫歯を複数同時に治療する主なデメリットについて解説します。
患者さんの負担が大きくなる
虫歯を複数同時に治療することで、患者さんの身体の負担が増大します。
虫歯治療を行う際は、ある程度の時間イスの上に仰向けで座ったままになります。
また長い間口を開けなければいけないため、これだけですでに負担は大きいです。
さらに、虫歯治療時には麻酔が施されますが、場合によっては歯を削るときに痛みが出ることもあります。
複数同時に虫歯を治療するということは、これらの負担が通常の倍以上かかるということであり、患者さんにとっては非常に辛い時間になります。
特に、虫歯治療や歯科クリニックが苦手な患者さんにとっては負担が大きいです。
治療の精度が落ちる
複数の虫歯を同時に治療することにより、治療の精度が落ちることも考えられます。
虫歯と一口に言っても、その状態はそれぞれ異なります。
まだ初期段階でそこまで症状がひどくない虫歯もあれば、重度にまで進行している虫歯もあります。
そのため、虫歯治療は進行状況に合わせ、1本ずつ丁寧に行わなければいけません。
しかし複数の虫歯を同時に治療してしまうと、歯科医師の負担が増加し、1本1本の治療が雑になってしまう可能性があります。
歯科医師も人間であるため、このようなミスを減らすためにも、1本ずつ治療することを原則としています。
噛み合わせが変化する
噛み合わせが変化することも、虫歯を複数本同時に治療することのデメリットです。
虫歯を治療した後は、当然歯が削れていたり詰め物が入っていたりするため、多少治療前よりは噛み合わせが変わります。
また1本であれば、全体の噛み合わせを考慮して治療できますが、複数本の場合はそれが難しくなります。
その結果、患者さんにおける虫歯治療中の食事を困難にしてしまうなど、大きなトラブルにつながります。
この記事のおさらい
今回の記事のポイントは以下になります。
・保険診療のルールにより、1回でできる虫歯治療の範囲は決まっている
・虫歯を複数同時に治療すると、患者さんにかかる負担が倍増する
・複数同時だと1本1本の歯を丁寧に治療できず、精度が落ちてしまう可能性がある
・複数本の虫歯治療では、全体の噛み合わせを考慮するのが難しい
以上のポイントはしっかりと押さえておきましょう!
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