一般的に口臭と呼ばれるものは、起床時などに強まる生理的口臭、口内トラブルなどが原因で発生する病的口臭を指します。
また、口臭には、これらよりも厄介で特殊な“心理的口臭”というものが存在します。
ここからは、心理的口臭の概要や治療方法などについて解説したいと思います。
●心理的口臭の概要
心理的口臭とは、検査を行っても口臭が認められない方で、本人だけがニオイがあると思い込む口臭のことを指しています。
自臭症、口臭恐怖症などとも呼ばれます。
生理的口臭、病的口臭は、実際にニオイを発しているため、治療内容はそのニオイの原因に直接アプローチするという形になりますが、心理的口臭はそうではありません。
実際に口臭が発生しているわけではないという点が、他の種類とは一線を画しています。
また、心理的口臭の症状が見られる方は、人と話すときに口元から手が離せなくなったり、他人と近距離で会話できなくなったりと、日常生活にも支障をきたします。
●心理的口臭の主な原因
心理的口臭の主な原因としては、以下のようなことが挙げられます。
・過去に口臭を指摘された記憶がある
・周りに口臭が気になる方がいて、同じように自分も口臭があるのだと思い込む
・脳内の神経物質のバランスが乱れたことがある
・会話をしている相手が、自身の口臭を嫌がる動作をしたと思い込む など
このような記憶や思考の積み重ねにより、脳が強い勘違い、思い込みをするようになり、心理的口臭の症状につながります。
●心理的口臭の治療方法
心理的口臭の方は、気兼ねなく会話をすることができないだけでなく、何度も歯磨きをすることで、口内を傷付ける可能性もあります。
そのため、過度に口臭を気にしていると感じる場合は、まず歯科クリニックに相談してください。
このとき、虫歯や歯周病などを患っている場合は、そのまま治療に移れば良いですが、そのような症状が見られない場合は、心理的口臭の可能性が高いです。
また、心理的口臭の治療内容としては、患者さんの状態や歯科クリニックよって異なりますが、主に心理的なアプローチや、薬物療法などが挙げられます。
早急に治療しようとすると、かえって歯科クリニックへの警戒心が強まってしまうため、お互い信頼関係を築いた上で、時間をかけて治療していくことが大切です。
●この記事のおさらい
今回の記事のポイントは以下になります。
・心理的口臭は、口臭がないにもかかわらず、本人だけニオイがあると思い込む症状
・過去の記憶や間違った考え方の積み重ねによって発症する
・心理的口臭の症状があると、会話や歯磨きなどにおいて支障が出る可能性がある
・心理的口臭の治療方法には、心理的なアプローチや薬物療法などがある
以上のポイントはしっかりと押さえておきましょう!
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