ある程度進行した虫歯については、必ず歯科クリニックで治療を受けなければいけません。
また、虫歯を削ること自体が歯にとって良いことではありません。
そのため、「虫歯になっても治療すれば良い」ではなく、そもそも発症させないことが望ましいです。
今回は、虫歯を削ることの主なデメリットについて解説します。
二次虫歯が起こりやすくなる
虫歯によって歯に穴が開いた場合、自然に治ることはないため、歯科クリニックで治療を受けることになります。
しかし一度虫歯治療で歯を削ると、二次虫歯のリスクが高まります。
二次虫歯は、詰め物や被せ物の下で発生する虫歯です。
歯を削って装着した詰め物や被せ物と歯の境目は、プラークが溜まりやすい上に時間が経つと劣化します。
材質によっては錆びや変形も見られ、接着剤が溶けることによって隙間ができてしまい、そこに虫歯菌が侵入して二次虫歯を発症させます。
二次虫歯を発症したら、当然また歯を削らなければいけません。
痛みや知覚過敏の原因になる
虫歯を削ることにより、痛みや知覚過敏の原因になることがあります。
こちらは、歯の表面の内部が神経に近づくからです。
歯の奥深くには神経が存在しますが、一部でも歯を削ると表面が神経に近くなります。
歯の表面は、食事をするときなどに噛み合う部分であり、神経が近いと冷たい食べ物や飲み物などがしみる知覚過敏を引き起こしやすいです。
もちろん、痛みが強くなることもあり、あまりにも激しい痛みの場合は歯の神経を除去する治療が必要になります。
歯の強度が落ちる
歯の強度が落ちることも、虫歯を削ることのデメリットです。
歯は一部を削っただけでも、すべて残っている場合と比べて強度が低下します。
具体的には、歯の表面の虫歯を治療することにより、20%程度強度が落ちるとされています。
また脆くなった歯は、食事で歯を噛み合わせるときに欠けてしまったり、割れてしまったりする可能性があります。
もちろん、就寝中の歯ぎしりや食いしばりといった癖がある方は、さらに破損のリスクが高まります。
ちなみに、一度割れた歯が自然と元に戻ることはありません。
この記事のおさらい
今回の記事のポイントは以下になります。
・虫歯を削ると、詰め物や被せ物の下で二次虫歯を発症するリスクが高くなる
・虫歯を治療すると歯の表面が神経に近づき、知覚過敏の症状が出やすくなる
・歯の表面の虫歯を治療することにより、20%程度強度が落ちる
・脆くなった歯は食事や歯ぎしり、食いしばりなどによって割れるリスクが高まる
以上のポイントはしっかりと押さえておきましょう!
新潟市西区周辺やJR越後線「寺尾駅」付近で歯科クリニック(歯医者さん)をお探しの方は、是非、ひらの歯科医院へお問い合わせ下さい!
万全の感染予防対策でお待ちしております。