歯周病の症状が出ている方は、早急に歯科クリニックを訪れなければいけません。
しかし、スケジュールの都合により、どうしてもすぐ通院するのが難しいというケースもあるでしょう。
このような場合、市販薬で対処できる可能性があります。
今回は、歯周病の応急処置に使える薬の特徴を中心に解説します。
歯周病の応急処置に使える薬の特徴について
歯周病の影響により、歯茎の腫れが生じている場合は、殺菌作用が含まれた市販薬を使用するべきです。
ここでいう殺菌作用のある成分にはセチルピリジニウム塩化物水和物やグリチルリチン酸ジカリウム、アラントインや生薬エキスなどが挙げられます。
また腫れだけでなく出血も見られるという場合は、即効性の高い薬がおすすめです。
例えば止血剤として使用されるカルバゾクロム、表面麻酔に使われるジブカイン塩酸塩やアミノ安息香酸エチルなどが含まれたものが効果的です。
薬を買いに行く時間もない場合は?
上記のような歯周病の応急処置に使える薬は、ドラッグストアなどでも簡単に購入できます。
しかし薬を買いに行く時間すら確保できない方は、自宅でできることをするしかありません。
歯周病の応急処置としては、まず口内を清潔にすることが挙げられます。
ブラッシングによってプラークを除去すれば、ある程度歯茎の炎症は軽減される可能性があります。
もしブラッシングがすぐにできない環境なのであれば、マウスウォッシュを使用し、大きな汚れだけでも落とすことを心掛けましょう。
歯周病の薬はあくまで応急処置
歯周病の症状を軽減する薬は販売されていますが、これらの使用はあくまで応急処置です。
市販薬を使い続けていても、歯周病が治ることはありません。
こちらは、歯周病がプラークや細菌によって発症する疾患だからです。
歯周病の直接的な原因はプラークであり、これを除去しない限りは完治しません。
中にはプラークが石化した歯石もあり、歯石は歯科クリニックで除去する必要があります。
またプラークや歯石は細菌の塊ですが、歯周病を引き起こすのは歯周病菌という悪玉菌です。
口内には悪玉菌以外にも無数の善玉菌が存在し、これらのうち悪玉菌だけを殺菌できる薬は存在しません。
この記事のおさらい
今回の記事のポイントは以下になります。
・歯周病で歯茎が腫れている場合、セチルピリジニウム塩化物水和物やグリチルリチン酸ジカリウムなどが含まれた薬がおすすめ
・出血も見られる場合はカルバゾクロムやジブカイン塩酸塩、アミノ安息香酸エチル配合の市販薬を使用すべき
・薬がない場合はブラッシングで対処する
・市販薬を使い続けても歯周病は治らない
以上のポイントはしっかりと押さえておきましょう!
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