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【新潟市の歯医者】口臭の原因となる3つのガスについて

不快な口臭の多くは、剥がれ落ちた粘膜のカスや唾液、食べカスなどに含まれるタンパク質が、口内の細菌によって分解・発酵される過程で生まれるガスです。

また、こちらには主に3つの種類があり、それぞれ異なるニオイを発します。

今回は、これらのガスの概要や特徴などについて解説したいと思います。

●硫化水素

硫化水素は、主に温泉や火山、下水などで発生するガスです。

卵が腐ったようなニオイを発するのが特徴であり、主に舌苔から発生します。

舌苔は、舌の上に付着している白い苔状のもので、食べカスや粘膜のカス、細菌のかたまりなどが付着しています。

また、これらの食べカスや細菌が唾液に含まれると、硫化水素を発生させ、不快なニオイを生み出す原因となります。

そのため、歯のプラークや歯石だけでなく、舌苔も除去しなければ、硫化水素の発生を抑えるのは難しいです。

●メチルメルカプタン

メチルメルカプタンは、化学式CH₃SHで表されるメルカプタン(チオール)の類の一種です。

腐ったタマネギのようなニオイを発するのが特徴であり、悪臭防止法に基づく特定悪性物質に数えられます。

歯周病菌の代表であるPg菌が産生するものであり、こちらのニオイがする方は、歯周病を発症している可能性があります。

歯周病になると、歯周組織が破壊され、歯茎から出血したり、歯を支えている骨が溶けたりします。

このとき、歯周病菌が破壊された組織や血液成分などのタンパク質を分解すると、強烈なニオイの正体であるメチルメルカプタンが発生します。

●ジメチルサルファイド

ジメチルサルファイドは、生ごみやキャベツが腐ったようなニオイが特徴の揮発性硫黄化合物です。

インドール、スカトールといった腸内腐敗臭が腸管壁と透過し、血流に乗ってガスに交換され、汗や呼吸中に出てきます。

こちらも、基本的には口内の細菌、虫歯や歯周病などが原因で発生するものですが、消化器や肝臓の疾患でも発生しやすい物質です。

そのため、虫歯や歯周病などの症状が見られない場合は、全身疾患を患っている可能性もあるため、早急に内科などのクリニックを受診することをおすすめします。

●この記事のおさらい

今回の記事のポイントは以下になります。

・不快な口臭の多くは、口内で発生するガスが原因

・硫化水素は主に舌苔から発生し、腐った卵のようなニオイを発する

・腐ったタマネギのようなニオイのメチルメルカプタンは、歯周病の方によく見られる

・ジメチルサルファイドの腐乱臭がする場合、全身疾患を患っている可能性がある

以上のポイントはしっかりと押さえておきましょう!

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