一口に口臭といっても、そのニオイの種類はさまざまです。
腐った卵や魚の臓物臭に例えられることもあれば、ツンとした酸っぱいニオイ、便のような悪臭に例えられることもあります。
ここからは、このような口臭の種類と、それぞれが発生する原因について解説したいと思います。
●腐った卵や魚の臓物臭
腐った卵や魚の臓物臭がする場合、硫化水素やメチルカプタンといった物質が発生し、口臭につながっていると予想できます。
また、これらの物質は、空気を嫌う嫌気性菌という細菌が発生させるものであり、歯周病を発症している方は、歯周ポケットが深くなり、そこに嫌気性菌がたまりやすく、口臭につながる可能性が高いです。
ちなみに、嫌気性菌は酸欠状態を好むため、口呼吸が多いことによって唾液が減少することでも、上記のような口臭につながることがあります。
●酸っぱいニオイ
口から酸っぱいニオイがするという場合、もっとも考えられるのが胃の不調です。
また、考えられる不調としては、逆流性食道炎や胃炎が挙げられます。
逆流性食道炎になると、胃液が喉の方まで上がってくるため、酸っぱい胃液のニオイがするようになります。
胃炎の場合、食べたものが腸ではなく胃の中で発酵してしまうため、そのニオイが肺に入り込み、呼吸するとき口臭となって現れます。
胸が焼ける感じや、食後に胸やみぞおちが痛い、食欲不振といった症状が見られる方は、逆流性食道炎、胃炎のいずれかを発症している可能性が高いため、口臭の改善よりも、まずそちらの症状の改善を考えなければいけません。
●便のようなニオイ
便のようなニオイの口臭が出ている場合、考えられる理由は便秘です。
便秘気味の方であっても、ある程度腸が働いて便が排出されていれば、悪玉菌が臭いガスを発生させていたとしても、おならや便と一緒に排出されるため、特に問題になることはありません。
しかし、慢性の便秘である場合、腸内には常に腐敗した古い便がたまり、盛んに有害ガスや刺激物質を放出している状態になります。
このようになると、通常のルートではニオイ物質を排出しきれず、血流に乗って肺などに達し、吐く息と一緒にニオイ物質が排出されることがあります。
●この記事のおさらい
今回の記事のポイントは以下になります。
・腐った卵や魚の臓物臭がする場合、硫化水素やメチルカプタンが発生している可能性がある
・歯周病の方は、硫化水素やメチルカプタンの原因となる嫌気性菌がたまりやすくなる
・口から酸っぱい口臭がする場合、逆流性食道炎や胃炎を発症している可能性が高い
・口から便のようなニオイがする場合、便秘が原因の可能性が高い
以上のポイントはしっかりと押さえておきましょう!
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