口臭には、病気を原因とする病的口臭や、本人の思い込みによる心理的口臭、飲食物・嗜好品による口臭などがあります。
また、誰もが持っているニオイは生理的口臭と呼ばれ、こちらは前述したものとは異なる特徴を持っています。
ここからは、生理的口臭の概要や主な特徴などについて解説したいと思います。
●生理的口臭の概要
生理的口臭とは、簡単にいうと“生きている以上どうにもならない口臭”のことをいいます。
例えば、朝起きたときや緊張したとき、空腹時などに発生するものは、すべて生理的口臭にあたります。
また、疲れや寝不足の際に唾液の分泌量が低下し、自浄作用が低減することによって増す口臭も、生理的なものです。
これらの他には、乳児口臭や女性の生理時口臭、喫煙など特殊な臭気物の摂取による口臭なども該当します。
●生理的口臭の特徴
生理的口臭は、誰にでも存在するニオイではありますが、病的由来のものではありません。
そのため、常にそのニオイが周囲の方を不快にさせるわけではなく、時々不快に感じさせる程度です。
また、相手の生理的口臭を感じる距離は、顔からおよそ30cm以内と非常に近く、通常の会話距離ではあまりニオイがわからないのも特徴です。
ちなみに、生理的口臭のニオイは、野菜や卵が腐ったようなニオイに例えられます。
こちらは、唾液の分泌量が減少し、口内の細菌が増え、口臭の原因となる揮発性の硫黄化合物が多く生成されてしまうからです。
●生理的口臭の対策
先ほども触れたように、生理的口臭は誰にでもあるものであり、生きている以上どうにもならない口臭です。
ただし、日々の習慣を改めることで、ある程度軽減させることは可能です。
主な対策として挙げられるのは、やはり唾液を多く出すことです。
具体的には、唾液の分泌を刺激する歯磨きやうがいを習慣化し、食事も良く噛むことにより、多く分泌させることが大切です。
リラックスすると唾液が出やすくなることも、あわせて覚えておきましょう。
また、加齢による口臭の増加、女性の生理に伴う口臭に関しても、歯磨きや食事に気を付けることにより、ある程度改善されます。
●この記事のおさらい
今回の記事のポイントは以下になります。
・生理的口臭は、生きている以上必ず発生するどうにもならない口臭
・病的口臭ではないため、常に周りの人を不快にさせるわけではない
・生理的口臭のニオイは、腐った野菜や卵のニオイに例えられる
・生理的口臭の主な対策は、歯磨きやうがい、咀嚼の習慣化により、唾液の分泌量を増やすこと
以上のポイントはしっかりと押さえておきましょう!
新潟市西区周辺やJR越後線「寺尾駅」付近で歯科クリニック(歯医者さん)をお探しの方は、是非、ひらの歯科医院へお問い合わせ下さい!
万全の感染予防対策でお待ちしております。