虫歯という名前を聞いたとき、ほとんどの方は“歯が痛くなる病気”というイメージを抱くことでしょう。
また、重度にまで進行した虫歯は口臭や膿などの症状も出ますが、意外な関係を持つ症状として腹痛が挙げられます。
今回は、虫歯と腹痛の関連性について解説します。
間食が虫歯や腹痛につながる
間食を多く摂取することで、虫歯のリスクは高まります。
なぜなら、食事をしている時間が長いほど口内が酸性に傾き、虫歯菌が活発に動くからです。
また間食は虫歯だけでなく、腹痛につながることもあります。
間食が多いということは、不規則な食事をしているということです。
場合によっては、夜間などに食事を摂っているケースもあります。
そのため、胃腸の負担が大きくなり、腹痛を引き起こしやすくなります。
消化の悪い食べ物も虫歯や腹痛を引き起こす
虫歯になりやすい食品としては、砂糖を含む甘いものや粘着性が高いものなどが挙げられます。
またこれらの食品は、言い換えれば消化が悪い食べ物です。
消化が悪い食べ物は、不規則な食事をしているときと同様に、消化器官への負担を大きくします。
その結果、腹痛につながります。
ちなみに甘いものや粘着性が高いもの以外にも、虫歯と腹痛、両方のリスクが高いものは存在します。
例えば脂っこい食べ物やラーメンなどの加工された炭水化物は、虫歯を引き起こしやすい上に、胃腸の粘膜に貼り付くことがあります。
こちらも腹痛を引き起こす原因の一つです。
虫歯と潰瘍性大腸炎について
虫歯の原因菌の一種であるミュータンス菌には、潰瘍性大腸炎のリスクを高めるという研究報告があります。
潰瘍性大腸炎は、大腸の粘膜に炎症や潰瘍が生じ、腹痛や下痢、血便などを引き起こす難病です。
腹痛は排便前や排便時に起こることが多く、重症化すると激しい痛みに変わることもあります。
ミュータンス菌は、血中に侵入し、腸で炎症を引き起こすことが示唆されています。
こちらが潰瘍性大腸炎を引き起こすメカニズムです。
ただし、潰瘍性大腸炎の根本的な原因は判明していません。
もちろん、虫歯を発症したからとって、必ずしも潰瘍性大腸炎を発症するとは限りません。
この記事のおさらい
今回の記事のポイントは以下の通りです。
・間食が増えると虫歯のリスクが高まるだけでなく、食事が不規則になって腹痛も引き起こしやすい
・虫歯になりやすい食べ物は消化が悪く、胃腸に負担をかけやすい
・虫歯の原因菌の一種であるミュータンス菌には、潰瘍性大腸炎のリスクを高めるという研究報告がある
以上のポイントはしっかりと押さえておきましょう!
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