蕁麻疹は、皮膚の一部が蚊に刺されたように赤く盛り上がり、強いかゆみを伴う皮膚疾患です。
こちらはそこまで重篤な疾患ではありませんが、稀に虫歯治療を受けた後、蕁麻疹のような症状が見られることがあります。
今回は、虫歯治療後に蕁麻疹が出る原因やその対処法などについて解説します。
虫歯治療後に蕁麻疹が出る主な原因
虫歯治療で使用する銀歯の金属が原因で、蕁麻疹や湿疹が全身に現れることがあります。
特に銀歯の劣化に伴って溶け出した金属イオンに、身体が過敏に反応してアレルギー症状を引き起こすケースが見られます。
また虫歯治療に使用する麻酔薬に対して、ごく稀にアレルギー反応を起こす方がいます。
こちらは蕁麻疹やかゆみ、発疹や呼吸困難などの症状につながるおそれがあります。
さらに、虫歯の感染が重度で抗生物質が処方された場合、その薬に対するアレルギー反応として蕁麻疹が出ることもあります。
このような症状は、ペニシリン系などの抗生物質で稀に起こるものです。
歯の炎症による病巣感染によって蕁麻疹が出ることも
虫歯を発症しているにもかかわらず治療を受けずにいると、重度にまで症状は進行します。
またこちらが原因で、歯の根管に慢性的な炎症や膿が溜まる状態を病巣感染といいます。
そして病巣感染の感染源に対する身体の免疫反応が、離れた部位である皮膚に蕁麻疹や湿疹として現れることがあります。
この場合、虫歯治療を受けることによって病巣が改善されると、基本的には蕁麻疹も治ることが多いです。
虫歯治療後に蕁麻疹が出た場合の対処法
虫歯治療後に蕁麻疹の症状が見られる場合、まずは治療を受けた歯科クリニックに連絡し、蕁麻疹が出たことを伝えましょう。
こちらはアレルギーの原因物質を特定し、今後の治療方針を検討する必要があるからです。
またアレルギーが疑われる場合、パッチテストなどでアレルギーの原因となっている金属や薬剤などの物質を特定します。
さらに歯科クリニックと連携して、内科や皮膚科での診療が必要になることもあります。
特に呼吸困難を伴う重度の場合は、すぐに医療機関を受診しなければいけません。
この記事のおさらい
今回の記事のポイントは以下になります。
・虫歯治療時に詰めた銀歯にアレルギー反応を起こし、全身に蕁麻疹が出ることがある
・虫歯治療で使用する麻酔薬に対しても、アレルギー反応を示すことがある
・病巣感染の感染源に対する身体の免疫反応が、皮膚に蕁麻疹や湿疹として現れることがある
・虫歯治療後に蕁麻疹が出た場合はすぐ歯科クリニックに連絡し、検査を受ける必要がある
以上のポイントはしっかりと押さえておきましょう!
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