顎関節症を発症した方は、痛みや開口障害といった症状に悩まされることになります。
こちらは、歯並びや噛み合わせの悪さによる顎関節の負担、構造上の問題、ストレスや不安などが原因ですが、顎関節症が自然に治ることはあるのでしょうか?
今回はこちらの点について解説します。
●顎関節症が自然に治ることはある?
顎関節症の代表的な症状としては、顎関節の異音、顎の痛み、開口障害がありますが、これらの症状が出たものの、しばらく放置していたら消えたというケースが見られます。
こちらは、何らかの原因で一時的に顎関節に負荷がかかり、急性的に起こった炎症が治まったことが理由だと考えられます。
急性症状の顎の痛みは、炎症が引けば痛みが治まります。
こちらは言い換えると、軽度な顎関節症は自然に治るということになります。
●なかなか治らない場合はどうなる?
軽度の顎関節症は、症状が自然になくなることがありますが、徐々に悪くなった顎の歪みが自然に元に戻ることは考えにくいと言えます。
つまり、筋肉の癖や噛み合わせ、顎をゆがめる原因などがある場合は、顎関節症が軽度では治まらず、自然治癒は期待できないということです。
また、このような顎関節症を放置すると、当然痛みや違和感は増してきます。
そして、重度になると顎の機能が崩壊し、強い痛みが出る、口が開かなくなる、顎が外れるといったことが起こり得ます。
もちろん、このような状態では、強い痛みによるストレスがあることはもちろん、食事や会話に大きな支障が出てしまうため、普通に生活を送ることが困難になってしまいます。
●顎関節症の治療について
顎関節症の症状が出ている方は、自然治癒を待たず、軽度であっても歯科クリニックに相談することをおすすめします。
また、顎関節症の治療法としては、顎関節や咀嚼筋への負担を減らすための生活指導や、筋肉のマッサージ、レーザー照射などの物理療法、顎関節や筋肉を鍛える運動療法などがあります。
その他、症状に応じた薬を服用する薬物療法、スプリントと呼ばれるマウスピースを装着し、顎関節への負担を軽減する方法なども用いられます。
●この記事のおさらい
今回の記事のポイントは以下になります。
・顎関節症は、軽度であれば自然に症状がなくなることがある
・顎関節や顎の筋肉、噛み合わせなどに問題がある場合、顎関節症の自然治癒は期待できない
・顎関節症を放置すると、食事や会話などが困難になり、普通の生活を送れなくなる
・顎関節症の治療法には理学療法や薬物療法、スプリントなどがある
以上のポイントはしっかりと押さえておきましょう!
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