口周りの病気と聞くと、虫歯や歯周病をイメージする方も多いかと思いますが、実際はそれだけではありません。
同じく歯科クリニックで対応している口周りの疾患の一つに、顎関節症が挙げられます。
ここからは、顎関節症によって生じる主な症状について解説したいと思います。
●開咬時の異音
顎関節症を発症すると、食事や会話などで口を開けたとき、異音がすることがあります。
特に問題のない方は、口の開閉で目立った音が鳴るようなことはありません。
一方、顎関節に問題がある方は、口を開けるたびにゴリッ、コキッといったような音が鳴ります。
また、こちらは耳にとても近い場所で鳴っているように感じるため、不快感をおぼえたり、場合によっては気分が悪くなったりすることも考えられます。
ちなみに、こちらは顎の関節円板が引っかかるとき、顎関節の変形によって骨が擦れ合うときに生じます。
●開口障害
開口障害とは、簡単にいうと口を大きく開けられないことをいいます。
通常、人の口は縦に約3~6cm程度開くと言われていますが、顎関節症を発症すると、3cm以下しか開かなくなることがあります。
また、開口障害の症状が出ると、日常生活のさまざまな動作に支障が出ます。
まず、サイズの大きいものを食べることは困難ですし、大きく口を開けて笑ったり、あくびをしたりする際にも痛みが生じます。
その他、入れ歯を装着している方は、取り外しのときに口を大きく開けられず、時間がかかったり、こちらが大きなストレスになったりすることも考えられます。
●顎の痛み
顎関節症を発症すると、口を開閉したときに痛みが生じやすくなりますが、場合によっては顎を少し動かしただけでも、ズキッした痛みが出ることがあります。
重度の方は、ずっと口を閉じている状態でも、ズキズキと痛みが生じます。
また、さらに症状が悪化すると、顎だけでなく、それとつながっているこめかみや頬などの筋肉に痛みが出たり、一切口を開けられなくなったりすることもあります。
ちなみに、顎関節症による痛みは、めまいや片頭痛、肩こり、腰痛といった全身の症状にもつながることが考えられます。
●この記事のおさらい
今回の記事のポイントは以下になります。
・顎関節症を発症すると、食事や会話などで口を開けたとき、異音がすることがある
・顎関節症の方は口を大きく開けられず、食事や日常生活の動作に支障が出る
・重度の顎関節症になると、口を閉じていても痛みを生じることがある
・顎関節症の痛みはめまいや片頭痛、肩こりや腰痛につながることもある
以上のポイントはしっかりと押さえておきましょう!
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