歯周病を予防するには、適切なブラッシングにより、できる限り口内のプラークを除去し、歯周病菌の繁殖を防がなければいけません。
また、バランスの良い食生活も歯周病予防には不可欠であり、このとき摂取すべき栄養素にマグネシウムが挙げられます。
今回は、歯周病とマグネシウムの関係性について解説します。
●マグネシウムとは?
マグネシウムとは、体内で起こる300種類以上もの酵素反応や、エネルギーの産生をサポートするミネラルのことをいいます。
古代ギリシアのマグネシアという地域で採掘されたことから、こちらの名称が付きました。
また、マグネシウムは骨や歯の形成に欠かせないものであり、人間の体内に存在するマグネシウムはおよそ25gで、そのうち50~60%は骨に分布しています。
●歯周病とマグネシウムの関係性
血中のマグネシウム濃度が低下すると、生命を維持するために、骨からマグネシウムが放出されます。
その結果、大切な歯槽骨の形成を阻害することにつながります。
また、マグネシウム不足で歯槽骨が形成されないと、歯茎に十分な栄養が行き渡らず、歯茎の血行が悪くなります。
こちらは、歯周病による歯茎のダメージが悪化したり、ダメージ部分が修復されなかったりする原因になります。
このように、歯茎の健康に欠かせないのがマグネシウムであり、近年は歯周病や知覚過敏予防として、マグネシウム入りの歯磨き粉も販売されています。
●マグネシウムが多く含まれる食品
マグネシウムは、精製や加工がされていない食品に多く含まれています。
具体的には、以下のような食品です。
・魚介類、海藻類
・穀類、野菜類
・豆類、ナッツ類
マグネシウムは、肉類よりも魚介類に多く含まれています。
特に、生のカツオやクロマグロなどは含有量が多く、ワカメや海苔などの海藻もマグネシウムが豊富です。
また、マグネシウムは、米を精白するときに取り除かれる糠の部分に多く含まれるため、玄米や精白度の低い米の方が、効率的に摂取できます。
その他、マグネシウムを多く含む代表的なものとしては、アーモンドなどのナッツ類も挙げられます。
売られている状態のまま食べられるため、間食などで摂取すると良いでしょう。
●この記事のおさらい
今回の記事のポイントは以下になります。
・マグネシウムは、体内で起こる酵素反応やエネルギーの産生をサポートするミネラル
・血中のマグネシウム濃度が低下すると、歯槽骨の形成を阻害したり、歯茎の血行が悪くなったりする
・マグネシウムは魚介類や穀類、ナッツ類などの食品に多く含まれる
以上のポイントはしっかりと押さえておきましょう!
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