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【新潟で歯周病治療】歯周病とダウン症の関連性について

歯周病が原因で発症する全身疾患には、心臓病や誤嚥性肺炎などが挙げられます。

また、中には糖尿病や骨粗しょう症など、発症によって歯周病が誘発される症状もあり、そのうちの一つがダウン症です。

ここからは、ダウン症の概要や、歯周病との関連性について解説したいと思います。

●ダウン症の概要

ダウン症とは、21番目の染色体が3本あるために起こる生まれつきの疾患をいいます。

全般的に発達が遅く、筋緊張の低下や合併症などが見られるケースが多いです。

また、なぜ染色体が3本になるのか、その理由やメカニズムはハッキリしていません。

出生率は国や民族などによって違いはなく、大体1,000人に1人の割合だと言われています。

男女の比率についても差異はありません。

●歯周病とダウン症の関連性

ダウン症の患者さんは、発達の遅れにより、口内のケアが十分にできなかったり、歯の根が短い、歯が小さいなどの形態異常があったりと、歯周病に感染しやすい要因を多く抱えています。

また、免疫力が低いことから、一度歯周病になると進行が速いのも特徴です。

そのため、10代で歯周病を発症し、20~30代で重度の歯周病に進行し、歯を失ってしまうというケースも少なくありません。

ちなみに、ダウン症の患者さんでも、十分なブラッシングができれば良いですが、自立心や自尊心が強い場合、親御さんや介護をする方の介助歯磨きを受け入れず、歯周病が悪化しやすくなります。

●ダウン症の方の歯周病予防

ダウン症の患者さん自身で歯磨きをすることが可能でも、実際はキレイに磨けていないケースが多いです。

このような場合の多くは、毛束が多く、持ち手が太い歯ブラシに変更することで、汚れを落としやすくなります。

また、ダウン症の場合、上顎の劣成長による歯並び不全が起こることがあります。

こちらは、より磨き残しが起こりやすくなるため、歯ブラシを縦にして磨き、しっかり歯の側面に当てるように心掛けましょう。

ちなみに、すでに歯周病による歯の喪失が起こっている場合は、孤立歯という1本だけ残った歯が見られることもありますが、このような歯は上部と全周をしっかり磨く必要があります。

●この記事のおさらい

今回の記事のポイントは以下になります。

・ダウン症は21番目の染色体が3本あるために起こる生まれつきの疾患

・ダウン症の患者さんは、口内のケアがしにくく、歯の形態異常も多いため、歯周病に感染しやすい

・免疫力が低いことから、歯周病の進行速度が速いのも特徴

・ブラッシングの磨き残しを防ぐことで、歯周病のリスクはある程度軽減できる

以上のポイントはしっかりと押さえておきましょう!

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