歯周病の発症や予防には、カルシウムやマグネシウム、各種ビタミンなど、さまざまな栄養素が関係しています。
また、歯周病と切っても切れない関係にある成分の1つに、コラーゲンが挙げられます。
ここからは、歯周病とコラーゲンの関係性をメインに解説していきたいと思います。
●コラーゲンの概要
コラーゲンは、身体の弾力をつくり出すタンパク質の一種で、身体を構成している全タンパク質の約30%を占めています。
皮膚や骨、血管などに含まれ、細胞と細胞を結びつけ、身体の内側と外側との境界をつくる働きをしています。
また、コラーゲンには弾力性があり、肌にハリや弾力をもたらしたり、関節痛を緩和したりといった効果もあります。
では、歯周病とこちらのコラーゲンは、一体どのような関係性なのでしょうか?
●歯周病とコラーゲンの関係性について
歯周病は、歯周病菌に感染することで発症するものであり、日本人の成人のうち、およそ8割が発症していると言われています。
また、歯周病は、身体の抵抗力が落ち始める30代頃から症状が進みやすくなりますが、こちらの時期とコラーゲンが減少する時期はおおよそ重なっています。
歯周病菌は、口内にとどまって毒素を出し続け、こちらの毒素におかされた歯茎は、コラーゲンの繊維が破壊されます。
歯茎のおよそ6割はコラーゲンでできているため、こちらの状況を放置すると、歯がグラグラになり、歯を支える土台である顎の骨が溶け、最終的には歯が抜け落ちてしまいます。
●コラーゲンを摂取するにはどうすれば良い?
歯周病予防としてコラーゲンを摂取するためには、含有量の多い肉や魚の骨、皮などの部分を意識して食べるようにすべきです。
具体的には、牛スジや鶏の手羽先、鶏皮、軟骨、スペアリブ、うなぎ、フカヒレといった食品の摂取がおすすめです。
また、コラーゲンを効率良く摂取するためには、ビタミンCや鉄分もあわせて摂取するようにしてください。
これらの栄養素は、体内でアミノ酸からコラーゲンが生成される際、サポート役となってくれます。
ちなみに、コラーゲンが豊富な食品は脂質も多いため、1日あたりの適量(5~10g)以上のコラーゲンは摂取しない方が無難です。
●この記事のおさらい
今回の記事のポイントは以下になります。
・コラーゲンは身体の弾力をつくり出すタンパク質の一種
・歯周病の症状が進みやすくなる時期と、コラーゲンが減少する時期はおおよそ重なっている
・歯茎のおよそ6割はコラーゲンでできているため、減少すると歯周病の重篤化リスクが高まる
・コラーゲンは肉や魚の骨、皮部分などから摂取しやすい
以上のポイントはしっかりと押さえておきましょう!
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