虫歯治療では、レントゲン撮影を行うことがあります。
こちらは肉眼で見えない歯の間や内部の虫歯を発見するのに有効で、虫歯は黒く、健康な歯は白く写るようになっています。
しかし、虫歯治療時に使用するレントゲンにはいくつか注意点があります。
今回はこちらの点について解説します。
わずかな放射線の被ばく
歯科用レントゲンを使用することにより、患者さんはわずかな放射線にさらされます。
放射線は目に見えないため、多くの方は放射線に対して危険というイメージを強く持っているかと思います。
しかし、実際歯科用レントゲンの被ばく線量は非常に少なく、日常生活で自然に受ける放射線量と比べてもごくわずかです。
具体的には、健康に影響が出る被ばく線量(100ミリシーベルト)と比較すると極端に少ないため、安全性は保障されています。
それでも、嫌悪感を抱く方はいるかもしれません。
診断が難しい場合がある
虫歯治療時に使用するレントゲンは、冒頭で触れた通り肉眼では確認できない虫歯を発見する際に有効です。
しかし、レントゲンだけでは病変の進行度を完全に把握することはできません。
ここでいう病変の進行度とは、歯に穴が開いているか、虫歯菌に活動性があるかなどを指しています。
特にごく初期の虫歯や、歯の噛み合わせ面にある虫歯は、レントゲンに写りにくい場合があります。
そのため、正確な虫歯の診断を行うには、あくまで歯科医師の技術や経験が大事になってきます。
妊娠中の危険性
虫歯治療自体が、妊娠中にはあまり行うべきではない施術ですが、特にレントゲンは危険です。
妊娠中は不必要な被ばくを避ける必要があるため、レントゲン撮影を行う前には必ず歯科医師に妊娠している旨を伝えなければいけません。
一般的には、緊急性がない限り妊婦さんへのレントゲンを避けることが多いです。
また妊娠中にレントゲン撮影を行うのが可能な場合でも、体調の変化によって撮影が難しくなることがあります。
例えば、妊娠中は悪阻などの症状があることから、撮影時にフィルムを口に入れることで吐き気を催すことが考えられます。
この記事のおさらい
今回の記事のポイントは以下になります。
・虫歯治療時にレントゲン撮影を行うことにより、患者さんはわずかながら放射線にさらされる
・歯科用レントゲンの被ばく線量は非常に少なく、安全性は保障されている
・レントゲンだけでは、虫歯の病変部における進行度を完全には把握できない
・妊娠中は不必要な被ばくを避ける必要があるため、レントゲン撮影をするべきではない
以上のポイントはしっかりと押さえておきましょう!
新潟市西区周辺やJR越後線「寺尾駅」付近で歯科クリニック(歯医者さん)をお探しの方は、是非、ひらの歯科医院へお問い合わせ下さい!
万全の感染予防対策でお待ちしております。