日頃からお酒をたしなむ方の中には、毎日晩酌をしているという方もいるでしょう。
またアルコールの摂取にはリラックス効果などが期待できるため、お酒があるから仕事などを頑張れるという方も少なくないかと思います。
では、虫歯治療後には飲酒をしても大丈夫なのでしょうか?
●初期虫歯、軽度~中程度の虫歯の場合
初期虫歯は、まだ歯に穴が開いていない状態で、症状としてはわずかに変色が見られる程度です。
このような虫歯は削らずに経過観察をすることが多いため、治療後に飲酒をしても当然問題ありません。
また軽度~中程度の虫歯の場合、局所麻酔を施した上で歯を削る治療を行いますが、この後も飲酒が認められるケースが多いです。
ただし、口内で麻酔が効いている間は感覚が鈍るため、お酒と一緒におつまみを食べる際は注意が必要です。
特にスルメなどの硬いおつまみを食べる場合、口内の感覚がなく頬の粘膜や唇を噛んでしまう可能性が高くなります。
●重度の虫歯の場合
重度の虫歯を患っている場合、歯を削る治療だけでなく、抜歯や歯茎の切開なども行う可能性があります。
このような治療の後は、基本的に飲酒を控えるべきです。
具体的には治療の当日、翌日くらいまでは我慢するべきだと言えます。
重度の虫歯を治療した後に飲酒すると、血行が良くなって傷口が開いたり、炎症反応が悪化したりするおそれがあります。
また重度の虫歯では、根管治療を行うこともあります。
根管治療は、歯の内部にある根管という部分の中の神経、細菌を除去する治療です。
こちらの治療を行っている間も、再度根管内が汚れたり痛みが生じたりしないように、飲酒を控えなければいけません。
●痛みがある場合基本的に飲酒はNG
どのような虫歯を行った場合でも、痛みがある場合は基本的に飲酒を避けましょう。
軽度~中程度の虫歯であっても、初めて虫歯治療を受ける方などは痛みを感じやすいことがあり、その痛みはアルコールの血行促進効果によって増幅されます。
また虫歯治療を受けていない場合でも、虫歯がズキズキと痛む場合、飲酒は控えるべきです。
飲酒には血行の促進や口内の酸化、唾液の分泌量の減少など、虫歯予防の観点でいうと良いことがありません。
●この記事のおさらい
今回の記事のポイントは以下になります。
・初期虫歯、軽度~中程度の虫歯の治療後は、基本的に飲酒をしても大丈夫
・麻酔の効果が残っている場合、口内を噛んだり火傷したりするリスクが高まるため注意が必要
・重度の虫歯を治療した後に飲酒すると、血行が良くなって傷口が開いたり、炎症反応が悪化したりするおそれがある
・痛みがある場合は虫歯治療を受けていなくても飲酒NG
以上のポイントはしっかりと押さえておきましょう!
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