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【新潟の歯医者で歯周病治療】歯周病が引き起こす心内膜炎とは?

歯周病は口内に影響を及ぼす疾患というイメージがありますが、実際はそれだけではありません。

放置していると、歯周病菌が全身に回り、全身疾患を発症するおそれもあります。

中には命に関わる疾患もあり、その一つが心内膜炎です。

今回は、歯周病が引き起こす心内膜炎について解説します。

●心内膜炎の概要

心内膜炎は心内膜という組織に生じる感染症で、主に心臓弁に感染が及び、弁破壊と弁膜症を起こします。

血流に入った細菌が、損傷のある心臓弁に到達することで発生します。

男性に多く見られ、すべての年齢層で女性の2倍ほどの発症率があります。

特に高齢の方の発症率は高く、免疫機能が低下している方や人工心臓弁を使用している方はもっとも発症しやすくなります。

ちなみに心内膜炎の死亡率は15~22%と高めであり、治療を怠るとほとんどの場合で死に至ります。

●歯周病が心内膜炎につながる仕組み

歯周病を発症すると、歯茎の血管が出血したり、炎症によって歯茎の血管の拡張が起こったりします。

その血管の隙間から、歯周病の細菌が入り込んで心内膜炎を引き起こします。

歯周病罹患者は、歯茎が健康な方に比べて、1.5~2倍ほど心内膜炎の発症率が高まるとされています。

こちらのデータを見ても、歯周病と心内膜炎が密接な関係にあることがわかります。

ちなみに、口内環境が良くない状態で抜歯などの外科治療を行うことも、心内膜炎の誘因になることがあります。

そのためリスクが高い方は、抗菌薬を服用しながらの歯科治療や、治療前に口内環境を整える必要があります。

●歯周病による心内膜炎を予防するには

心内膜炎を予防するには、まず歯周病予防の基本であるプラークコントロールを徹底すべきです。

多くの方は、虫歯予防を意識したブラッシングはしていても、歯周病予防は意識していません。

歯周病菌は歯周ポケットに入り込むため、その部分を意識的に磨く必要があります。

また少なくとも年に1~2回は歯科クリニックを受診し、歯周病の検査も兼ねて歯石を除去してもらいましょう。

プラークが硬くなって歯石の状態になると、自宅でのブラッシングでは除去できません。

●この記事のおさらい

今回の記事のポイントは以下になります。

・心内膜炎は主に心臓弁に感染が及び、弁破壊と弁膜症を起こす感染症

・心内膜炎の死亡率は15~22%で、治療を怠るとほとんどの場合で死に至る

・歯周病を発症すると、血管の隙間から歯周病の細菌が入り込んで心内膜炎を引き起こすことがある

・心内膜炎を予防するには、まず歯周病予防の基本であるプラークコントロールを徹底すべき

以上のポイントはしっかりと押さえておきましょう!

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