世の中には、歯周病を予防する成分というものが存在します。
こちらは食品や歯磨き粉などに含まれるもので、殺菌作用や抗炎症作用などを持っている成分が該当します。
また近年注目を浴びている成分の一つに、ラクトフェリンがあります。
今回は、ラクトフェリンの概要や歯周病予防効果、摂取方法などについて解説します。
●ラクトフェリンの概要と効果
ラクトフェリンは、腸内環境を整える成分として知られているものです。
人間の母乳を始め、多くの哺乳動物の乳に含まれているタンパク質の一種です。
またラクトフェリンには、歯周病菌に作用し、菌の生育を抑制する働きがあります。
これらの働きにより、プラークや歯石の形成が阻害されるため、歯周病の予防につながります。
さらに抗炎症作用も認められていて、歯周病による痛みや腫れの原因になる炎症性サイトカインの産生も抑えてくれます。
●ラクトフェリンの摂取方法
ラクトフェリンは主に哺乳動物の乳に含まれているという話をしましたが、その他の食品でいうと一部の牛乳やチーズなどの乳製品にも含まれています。
しかしこれらの食品におけるラクトフェリンの含有量は少ないです。
例えば低温殺菌された牛乳で、十分なラクトフェリンを摂取しようとすると、1日1.5リットルの牛乳を飲まなければいけません。
決して不可能な量ではありませんが、毎日これだけの量を摂取するとなると大変です。
そのため、基本的にはサプリメントから摂取するのが効率的です。
ちなみに1日に必要なラクトフェリンの摂取量は、100~700mgと言われていて、こちらを下回ると期待した効果が得られません。
●ラクトフェリンを摂取する際の注意点
ラクトフェリンはこれといった副作用がないため、多く摂取しても特に問題はありません。
ただし乳由来のタンパク質であるため、乳製品のアレルギーを持つ方は注意してください。
またサプリメントでラクトフェリンを摂取する場合、製品に記載された用法容量を守り、十分な水分とあわせて摂取してください。
もし摂取後に身体の異変が見られるのであれば、すぐに使用を中止して医師に相談することをおすすめします。
●この記事のおさらい
今回の記事のポイントは以下になります。
・ラクトフェリンは多くの哺乳動物の乳に含まれているタンパク質の一種
・ラクトフェリンにはプラークや歯石の形成を予防したり、炎症を抑えたりする効果がある
・ラクトフェリンはサプリメントから摂取するのが効率的
・ラクトフェリンは乳由来のタンパク質であるため、乳製品アレルギーを持つ方は注意が必要
以上のポイントはしっかりと押さえておきましょう!
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