子どもの虫歯を治療した後は、治療箇所の穴を埋めるために詰め物を装着します。
こちらは主に、範囲が狭い虫歯を治療したときに用いられるものです。
また詰め物があることにより、虫歯治療後の生活を快適に送れますが、子どもの場合は詰め物が非常に取れやすいです。
今回はその理由を中心に解説します。
●乳歯が薄くやわらかい
子どもの詰め物が外れやすい理由としては、まず乳歯が薄くやわらかいということが挙げられます。
乳歯は永久歯と比べて厚みがないため、治療箇所に用いる詰め物に関しても、必然的に
薄くなってしまいます。
また乳歯は永久歯よりやわらかく、初めは適切な高さに詰め物をしていても、徐々に周囲の乳歯が擦り減っていきます。
その結果、詰め物の部分だけが浮き上がり、食事やブラッシングなどの際にひっかかりやすくなるという仕組みです。
●素材やセメントの接着力が弱い
使用される素材やセメントの接着力が弱いということも、子どもの詰め物が外れやすい理由の一つです。
子どもの歯の詰め物には、一般的に金銀パラジウム合金が採用されます。
こちらはいわゆる銀歯であり、保険診療の詰め物としてはもっとも多く使用されるものです。
金銀パラジウム合金にはリーズナブルな価格で装着できるというメリットがありますが、その反面経年劣化が起こりやすく、錆びが見られることもあります。
また詰め物を固定しているのはセメントですが、金銀パラジウム合金はセメントも劣化しやすく、少しずつ接着力は弱くなっていきます。
●治療の精度が落ちやすい
子どもの詰め物が取れやすい理由としては、詰め物治療における治療の精度が落ちやすいことも挙げられます。
治療の精度が落ちる原因は、大人のようにスムーズに治療できないケースが多いからです。
例えば過去に歯科クリニックで受けた治療がトラウマになっている子ども、単純に歯科クリニックの雰囲気が苦手な子どもは、治療が滞りやすいです。
治療中も泣き叫んだり、動いたりしてしまう可能性が高く、その影響で詰め物の精度が悪化することがあります。
もちろんそれによって詰め物がキッチリはまらなかったり、サイズが合っていなかったりする場合、二次虫歯のリスクも高くなります。
●この記事のおさらい
今回の記事のポイントは以下の通りです。
・子どもの詰め物は薄くやわらかいため、徐々に浮き上がってしまい外れやすくなる
・子どもの詰め物は経年劣化が見られやすく、セメントの接着力が弱くなると外れてしまう
・子どもは詰め物治療の際に泣いたり動いたりするため、詰め物治療の精度が下がりやすい
以上のポイントはしっかりと押さえておきましょう!
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