スポーツマウスピースは、スポーツ中のケガから歯や身体を守るためのマウスピースです。
身体の接触が多かったり、ボールや道具が当たったりするおそれがあるスポーツでは、特に必要性が高くなります。
今回は、そんなスポーツマウスピースにおける使用上の注意点について解説します。
●虫歯のリスクが高い
スポーツマウスピースは、虫歯のリスクが高いため注意が必要です。
なぜなら、糖をマウスピース内に閉じ込めやすいからです。
スポーツをしている間には、水分補給のためのスポーツドリンクを飲む場面も多くあります。
スポーツドリンクには非常に多くの糖が含まれているため、密閉性の高いマウスピースの中に長時間入り込むと、虫歯ができやすくなります。
そのため、日頃からスポーツマウスピースをよく着用する方は、日々のセルフケアや歯科クリニックでのメンテナンスを怠ってはいけません。
●合わないものを使用するのはNG
スポーツマウスピースは、市販のものではなく、オーダーメイドのものを使用するのがおすすめです。
なぜなら、市販のマウスピースは口内の形状に合わない可能性があるからです。
また、合わないものを使用すると、歯茎が下がるおそれがあります。
歯茎はスポーツマウスピースよりもやわらかい組織です。
そのためスポーツマウスピースの縁が慢性的に同じ箇所に当たると、歯茎に炎症が起こり、下がってしまう歯肉退縮のリスクが高まります。
さらに、場合によっては知覚過敏が起こることもあるため、安易に市販の商品を使用してはいけません。
●つくり直しが必要な場合もある
オーダーメイドのスポーツマウスピースは、口内の形状にピッタリとフィットしますが、半永久的に使用できるわけではありません。
スポーツ中に強い力が加わることで、擦り減ったり、ヒビが入ったりすることもあります。
そのため、適宜歯科クリニックでつくり直さなければいけません。
また、子どもの顎の成長期に使用する場合は、成長に合わせてつくり変える必要もあります。
壊れているものや、サイズが合わないスポーツマウスピースを使用し続けることで、かえってケガをする可能性が高まります。
●この記事のおさらい
今回の記事のポイントは以下になります。
・スポーツマウスピースはスポーツドリンクなどの糖を閉じ込めるため、虫歯になりやすい
・市販のスポーツマウスピースはサイズや形状が合わず、使用し続けると歯茎が下がるおそれがある
・オーダーメイドのスポーツマウスピースであっても、適宜つくり直す必要がある
以上のポイントはしっかりと押さえておきましょう!
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