歯科クリニックで使用される詰め物には、金属を使用しているものがいくつかあります。
代表的なものとしては、保険診療の銀歯が挙げられますが、これらの詰め物は口内で“ガルバニー電流”を発生させる可能性があります。
今回は、ガルバニー電流の概要や問題点などについて解説したいと思います。
●ガルバニー電流の概要
異なる種類の金属が口内にあると、唾液が電解質となって電位差が発生し、電流が生じることがあります。
こちらがガルバニー電流(ガルバニック電流)です。
例えば、銀歯を装着している方がアルミホイルを噛んだり、金属製のスプーンやフォークなどを噛んだりしたとき、ピリッと痛みを感じる現象や、不快な感覚が生じる現象は、すべてガルバニー電流です。
●ガルバニー電流の問題点
口内でガルバニー電流が発生すると、前述したような痛みや違和感が出るだけでなく、自律神経が乱れる原因にもなります。
例えば、イライラしたり、睡眠不足になったりすることがあり、こちらは全身の健康に悪影響を及ぼします。
また、ガルバニー電流が身体の不調につながる原因としては、脳と口内の関係性が挙げられます。
人の身体は、脳の電気信号によってコントロールされています。
口内は、脳への情報を送るセンサーの役割も持っているため、ガルバニー電流が発生すると、脳が混乱してしまいます。
イメージとしては、ネット回線が悪い環境でパソコンやスマホを使用したときに、通信がつながりにくくなる状況と似ています。
●ガルバニー電流の対策
ガルバニー電流は、銀歯など金属を含む詰め物を装着した直後に発生しやすいです。
また、稀に歯髄炎の症状につながるケースがありますが、重篤な問題に発展することはほとんどありません。
そのため、対策もこれといって必要ないと言えます。
ただし、歯髄炎や金属アレルギーのような症状が出ている場合や、常に金属の味がする場合などは、歯科クリニックに相談し、対処してもらわなければいけません。
具体的には、口内の詰め物をセラミックやレジンに交換するなどして、メタルフリーの環境にすれば、基本的に症状は和らぎます。
●この記事のおさらい
今回の記事のポイントは以下になります。
・ガルバニー電流は、異なる種類の金属が口内に入ることで生じる電流
・銀歯でアルミホイルや金属製のスプーン、フォークなどを噛んだときに生じる
・ガルバニー電流が発生すると自律神経が乱れ、全身の健康に悪影響を及ぼす可能性がある
・症状が気になる場合は、セラミックやレジンなどの素材に交換すれば改善できる
以上のポイントはしっかりと押さえておきましょう!
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