大きめの虫歯を治療した後は、穴が開いている治療箇所を埋めるために、被せ物を装着します。
こちらは、咀嚼のサポートや二次虫歯の予防には必要不可欠なものですが、場合によっては、治療後に違和感が出ることがあります。
今回は、こちらの違和感の正体について解説したいと思います。
●きつく感じる
歯の被せ物を装着した直後、少し被せ物のフィット具合がきつく感じることがあります。
こちらは、被せ物をわざときつめに仕上げていることが理由です。
なぜなら、きつめに装着しなければ、歯と歯の間にわずかな隙間ができ、食べカスなどが挟まって二次虫歯のリスクが高まるからです。
また、きついという感覚は、歯と骨の間にある歯根膜というセンサーが感じています。
歯はこちらの歯根膜の中で少しずつ動き、隣の歯の接触部分に合わせて、ちょうど良いところを見つけます。
そのため、治療から2日もすれば、きついという感覚は気にならなくなります。
●高く感じる
歯の被せ物でよくある違和感としては、初期段階で高いと感じることが挙げられます。
特に、歯がなかった部分に被せ物を入れた場合などは、こちらの違和感が出やすくなります。
人間の歯は、骨に直接固定されていません。
歯と骨の間には、歯根膜が存在し、こちらがクッションの役割を果たしています。
また、新しい被せ物の装着によって発生する高さの違和感は、歯根膜のクッション効果により、きつさと同じく数日で自然に軽減します。
●痛みを感じる
ズキズキとした痛みも、被せ物をした後の違和感の一つです。
被せ物を装着するときは、比較的大きい虫歯を治療したときです。
大きい虫歯は神経を削るケースも多く、このような治療の直後は、歯がダメージを受けています。
また、口内の神経が過敏になっていることも考えられるため、熱いものや冷たいものなどの温度変化が起きやすい食事は、温度差による痛みにつながりやすいです。
特に、被せ物の素材が金属である場合、温度を伝えやすいため、できるだけ常温に近い食事を心掛けましょう。
ちなみに、こちらの違和感についても、基本的には治療から2~3日でほとんどなくなります。
●この記事のおさらい
今回の記事のポイントは以下になります。
・被せ物は二次虫歯を防ぐため、わざときつく感じるように仕上げている
・歯がなかった部分に被せ物を入れた場合などは、高さの違和感を覚えやすくなる
・被せ物の治療後は口内が過敏であるため、熱いものや冷たいものを食べると痛みが出やすい
・被せ物をした歯の違和感は通常数日程度で治まる
以上のポイントはしっかりと押さえておきましょう!
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