虫歯治療を行った後、歯に詰める詰め物や被せ物は、一度治療すれば永久に使えるというわけではありません。
それぞれ寿命が存在し、使い方によってはその寿命が長くなることもありますし、短くなることもあります。
ここからは、詰め物や被せ物の寿命に関することをいくつか解説したいと思います。
●詰め物や被せ物の寿命はどれくらい?
虫歯で歯に穴が開いたとき、歯周病で歯を失ってしまったときなどには、銀歯やブリッジなどの詰め物、被せ物を歯に装着し、失った部分を補います。
小さな虫歯の場合、歯を削る部分が少ないため、プラスチックの材料で詰めたり、金属の詰め物(インレー)を使用したりすることが多いです。
こちらのプラスチック、金属の詰め物の寿命は、およそ5年です。
また、虫歯の面積が広い場合、歯を削る部分が大きくなるため、金属の被せ物(クラウン)を装着することになります。
こちらの被せ物は、7年ほどで寿命を迎えます。
ちなみに、歯周病などで歯を失った場合には、両隣の歯を支えとして連結した金属の歯(ブリッジ)を装着しますが、こちらの寿命は8年ほどです。
●詰め物や被せ物の寿命が短くなる原因
歯への強い負担や振動は、詰め物や被せ物の寿命を短くしてしまいます。
例えば、就寝時の歯ぎしりは、ガムを噛むときの10倍の負荷がかかっていると言われています。
また、癖で歯をガチガチと噛むことも、歯に強い負荷がかかる原因となります。
その他、硬いものを頻繁に食べることや、酸性の強い飲み物を飲むことでも、詰め物や被せ物の寿命は短くなります。
●詰め物や被せ物の寿命を長くするには?
詰め物、被せ物の寿命をできる限り長くするには、やはり毎日のデンタルケアが重要です。
どれほど精密に詰め物や被せ物をつくっても、天然歯と同様に虫歯になる危険性はあります。
こちらは、詰め物と天然歯のわずかな段差にプラークが付着し、そこから徐々に天然歯が溶けていく二次虫歯というもので、発生すると詰め物や被せ物が合わなくなり、やがて外れてしまいます。
また、素材にこだわることも、寿命を長くするためのポイントです。
セラミックは強度に優れた素材であり、表面がツルツルでプラークが付着しにくいという特徴もあります。
●この記事のおさらい
今回の記事のポイントは以下になります。
・プラスチック、金属の詰め物の寿命はおよそ5年
・金属の被せ物、ブリッジの寿命はおよそ7~8年
・歯への強い負担や振動、硬い食べ物、酸性の強い飲み物は、詰め物や被せ物の寿命を縮める原因になる
・寿命を延ばすには毎日のデンタルケア、強い素材の選択が重要
以上のポイントはしっかりと押さえておきましょう!
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