舌にこびりついた舌苔は、生育に酸素を必要としない嫌悪性菌を含み、こちらはタンパク質を分解すると、揮発性硫黄化合物という不快なニオイを発します。
そのため、普段から意識して除去しなければいけません。
今回は、口臭予防のための舌磨きのポイントや、舌苔を除去できないときの対処法を解説します。
●口内が乾燥している場合は口に水を含む
舌磨きで舌苔を除去する際、口内が乾燥している場合は、そのまま磨くと舌が傷ついてしまいます。
そのため、まずは口に水を含み、濡らしておくことが大切です。
また、舌を濡らした状態であっても、強くゴシゴシと磨くのはNGです。
舌はデリケートな組織であるため、舌の粘膜や味を感じる味蕾を傷付けないよう、軽い力で行うことを心掛けてください。
●嘔吐反射に注意しながら磨く
舌磨きを行う際は、ブラシなどを口の奥に入れることになりますが、こちらは反射的にえずいてしまう嘔吐反射につながりやすいです。
こちらを防ぐためには、できる限り舌を前に突き出すことが大切です。
また、嘔吐反射は、舌ブラシの大きさや形状によっても起こりやすくなります。
サイズが大きいものや、ヘッドが高い舌ブラシは、嘔吐反射のリスクを高めてしまうため、なるべく小さくヘッドが低いものを使用すべきです。
●なかなか舌苔が取れない場合は?
これまであまり舌磨きをする習慣がなかった場合、舌苔が厚く溜まり、1回の下磨きではなかなか取れないこともあります。
しかし、このような場合でも、無理にキレイにしようとしてはいけません。
毎日舌磨きをすれば、だんだん柔らかくなり、落ちやすくなっていきます。
ちなみに、毎日舌磨きをしても一向にキレイにならないという場合は、胃腸障害やその他の全身疾患などが原因の可能性があります。
胃腸障害が起こっている場合には、分厚い舌苔が沈着することがあり、糖尿病や腎臓疾患、血液疾患など、糸状乳頭が長く伸びる可能性がある全身疾患でも、舌苔は除去しにくくなります。
そのため、舌磨きの効果を実感できないときは、これらの病気の検査を行い、病気が原因の場合は先に治療する必要があります。
●この記事のおさらい
今回の記事のポイントは以下になります。
・口内が乾燥している状態で磨くと舌が傷つきやすいため、まずは口に水を含んで舌を濡らす
・舌磨きの嘔吐反射を防ぐには、舌を前に突き出したり、サイズの小さい舌ブラシを使用したりすべき
・なかなか舌苔が除去できない場合、胃腸障害や糖尿病などの全身疾患を患っている可能性がある
以上のポイントはしっかりと押さえておきましょう!
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