口臭の主な原因としては、虫歯や歯周病、内蔵の病気などが挙げられますが、飲食物や嗜好品によっても発生することがあります。
また、口臭につながる嗜好品として代表的なのは、なんといってもタバコです。
ここからは、喫煙に伴う口臭やその対処法について解説したいと思います。
●喫煙に伴う口臭の仕組み
タバコに含まれているタールやニコチンといった成分には、血行を悪くする効果があります。
そのため、喫煙をすると唾液の分泌量が減少し、口内が乾いてしまいます。
また、口内が乾燥すると、唾液による自浄作用が十分に発揮されず、口臭が発生します。
ちなみに、タバコ臭の成分のうち、アンモニアやスカトールなどは糞尿の悪臭成分であり、こちらは対面して話す方などにとって、耐えがたいほどのニオイとなってしまうため、注意が必要です。
●喫煙後の口臭はどれくらい残る?
喫煙後の口臭は、45~1時間ほど残ります。
言い換えれば、喫煙後の45~1時間は、周りの方を不快にさせてしまう可能性があるということです。
また、タバコを1本吸った後の45分間は、喫煙者の呼気から有害物質が出続けているという科学的なデータもあります。
つまり、この間近くにいる喫煙者ではない方にも、有害物質を吸い込ませる受動喫煙が発生していることが考えられます。
●喫煙後の口臭対策について
喫煙後の口臭を軽減させるには、やはり歯磨きを徹底することが大切です。
歯磨きセットを職場などに置いておき、こまめに歯を磨くことが大事です。
また、歯磨きの後、舌ブラシやマウスウォッシュを使用するのも効果的です。
通常の歯磨きでは、歯の表面の汚れを落とすことしかできず、舌や歯茎まではケアできないため、舌ブラシやマウスウォッシュで口全体をキレイにするのは重要です。
ちなみに、職場などで、歯磨きなどの口内ケアをするのが難しいという方は、せめて水だけでも飲むようにしましょう。
水によってタールやニコチンが洗い流されると、口臭を弱めることにつながりますし、ニコチンや一酸化炭素などによって生じた口内の乾燥も、水を飲めばある程度改善されます。
コーヒーやジュースなどはより口臭を強めてしまうため、おすすめはできません。
●この記事のおさらい
今回の記事のポイントは以下になります。
・タバコに含まれているタールやニコチンは、唾液量の減少や口臭につながる成分
・タバコ臭の成分のうち、アンモニアやスカトールなどは糞尿の悪臭成分
・喫煙後の45分~1時間は、呼気から口臭や有害物質が出続ける
・喫煙後の口臭は歯磨きなどのデンタルケア、こまめな水分補給などで対策すべき
以上のポイントはしっかりと押さえておきましょう!
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