口臭は、周りの人に不快な思いをさせる可能性のあるものです。
また、そのニオイは自分自身でも認識できるときがあり、特に朝起きたときは、強いニオイを発するケースが多く見られます。
ここからは、朝起きたときの口臭がきつい理由について解説したいと思います。
●細菌やガスの発生
口内に存在する細菌は口臭の原因となりますが、こちらは食べ物を食べた3時間後から増え始め、8時間後にはもっとも多くなります。
こちらは、一般的にはちょうど夕食を食べた後、次の日の朝を迎えるタイミングと被っています。
また、就寝中は歯磨きもしないため、細菌が活発に動き、ニオイのもとのガスが発生しやすくなります。
これらの理由から、朝起きたとき特に口臭がきつくなるという方が多くなっています。
●唾液量の減少
口内の細菌は、歯磨きだけでなく、唾液によっても洗い流されています。
こちらは、唾液の持つ自浄作用というものです。
また、唾液は唾液腺という器官から分泌されていますが、就寝中は起きているときにくらべ、唾液の分泌量が半分程度に減少してしまいます。
そのため、洗浄作用や殺菌作用は大幅に失われ、細菌が多くなり、口臭が強くなります。
ちなみに、起きている間は唾液が分泌されやすいだけでなく、常に口の中が動いています。
一方、寝ているときは口の中が動いていないため、唾液の流れが悪くなります。
こちらも、朝起きたときの口臭やネバつきが出やすい理由の1つです。
もちろん、唾液の減少は虫歯や歯周病の進行、口内炎といったほかの口内トラブルにもつながります。
●前日食べたものの影響
前日の夜に食べたものの影響により、朝起きたときの口臭がきつくなることもあります。
例えば、前日にたくさんお酒を飲んだり、寝酒をしたりした場合には、身体がアルコールを分解するために多くの水分を使用し、就寝中に口が乾きやすくなります。
こちらは、当然口臭にもつながります。
また、前日にニンニクなどのニオイの強い食べ物を食べたときも、朝起きたときの口臭は強くなります。
こちらは、消化・吸収されたニオイ成分が血液に運ばれ、肺で空気(息)と混ざるのが原因です。
●この記事のおさらい
今回の記事のポイントは以下になります。
・口臭の原因となる細菌は、夕食を食べた後、次の日の朝を迎えるタイミングで最も増加する
・就寝中は唾液の分泌量が減少し、細菌を洗い流せないため、朝起きたときニオイを発しやすい
・寝ている間は口の中が動かないため、唾液の流れや自浄作用も悪くなる
・前日に食べたものやアルコールが原因で、朝の口臭がきつくなることもある
以上のポイントはしっかりと押さえておきましょう!
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