自分自身は気付いていないものの、実は口臭がきつくなっているというケースは多いです。
また、こちらは虫歯、歯周病、摂取した食べ物など、さまざまな原因で発生しますが、飲み物の摂取によってある程度改善できることがあります。
今回は、口臭の改善効果が期待できる飲み物について解説します。
●もっとも一般的なのは水、緑茶
口臭を改善できる飲み物としてもっとも一般的なのは、普段から口にする機会も多い水や緑茶です。
適度な水の摂取は口内の乾燥を防ぎ、唾液分泌を促進する効果があるため、口臭予防にはとても向いています。
具体的には、朝食前や就寝前にコップ1杯程度の水を飲むことで、口臭の程度はかなり変わってきます。
また、緑茶に含まれる茶カテキンは、虫歯菌に対して抗菌性を示し、歯垢の元となる口内の粘着性グルカンを作るグルコシルトランスフェラーゼの働きを押さえ、虫歯や口臭を軽減してくれます。
●ココアも口臭予防に効果がある
口臭を改善できる飲み物としては、ココアも挙げられます。
ココアは、ポリフェノールが豊富な抗酸化食品として知られていて、実際に2週間のココアの飲用で、歯周病関連菌の数および呼気に含まれる口臭成分(揮発性硫黄化合物)がともに減少することが報告されています。
飲み方としては、ピュアココア8gを100mlの水かお湯で溶かし、1日3回毎食後に飲むのが効果的です。
また、飲みやすいよう、歯に影響を与えない甘味料を加えても良く、飲用後1時間はうがい、歯磨きを避けます。
もちろん、通常の砂糖を入れると虫歯菌が増加し、かえって口臭が強くなったり、虫歯のリスクが高まったりするおそれがあるため、注意が必要です。
●口臭がひどくなる飲み物について
逆に口臭がひどくなってしまう飲み物としては、主に以下のものが挙げられます。
・コーヒー
・エナジードリンク
・ジュース、炭酸飲料
コーヒー豆の細かい粒子は、舌の表面に付着しやすく、こちらがしっかり除去しきれないことにより、口臭につながることがあります。
また、コーヒーには利尿効果のあるカフェインが多く含まれていて、こちらは口内の乾燥や、口臭悪化の原因になります。
こちらの作用は、エナジードリンクにも同じことが言えます。
もちろん、砂糖が大量に含まれているジュースや炭酸飲料も、唾液の分泌を阻害したり、虫歯菌が好む口内環境をつくったりする原因となります。
●この記事のおさらい
今回の記事のポイントは以下になります。
・適度な水の摂取は口内の乾燥を防止し、唾液分泌を促すため、口臭予防には効果的
・緑茶に含まれる茶カテキンには、虫歯菌に対する抗菌性、口臭予防効果がある
・ピュアココアに含まれるポリフェノールには、口臭成分を減少させる働きがある
・コーヒーやエナジードリンク、甘いジュースなどは口臭が気になる方が避けるべき飲み物
以上のポイントはしっかりと押さえておきましょう!
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