“虫歯=歯が痛くなる”といったイメージを持っている方は多いかと思いますが、痛みや症状の詳細に関しては、意外と知られていないことが多いです。
そのため、虫歯が疑われるとき、もしくは虫歯になったときに、疑問を抱く方も少なくありません。
今回は、虫歯の痛みや症状に関するさまざまな疑問を解決します。
●詰め物をしたところが痛むのは虫歯なのか?
以前、虫歯治療に伴って詰め物をした部分から、ある日痛みが出るというケースは少なくありません。
このような場合、詰め物をしてからまだ日が浅ければ、虫歯ではない可能性が高いため、気にする必要はありません。
数ヶ月程度経過すれば、少しずつ痛みは落ち着きます。
逆に、詰め物をしてから数年など、かなりの時間が経過しているのであれば、詰め物と歯の隙間から虫歯になっている可能性があるため、一度歯科クリニックを受診することをおすすめします。
●「虫歯がある」と言われたのに痛くないのはなぜなのか?
歯科クリニックにおいて「虫歯がある」と言われたにもかかわらず、特に痛みを感じないというケースがあります。
こちらの理由としては、まだ虫歯が初期段階であることが挙げられます。
虫歯の進行具合には、C1、C2、C3といった段階があり、C1にあたるエナメル質の虫歯は、痛みやしみるといった感覚がないため、指摘されない限り、なかなか自分では気付くことができません。
また、逆に虫歯が進行しすぎたがために、神経が感染して死滅している場合も、痛みやしみる感覚がなくなることがあります。
こちらを放置しておくと、死滅した神経が中で腐敗して炎症を起こす可能性があるため、注意しなければいけません。
●虫歯が原因で発生する全身疾患は?
虫歯を放置していると、虫歯の細菌が血管内に入り、菌血症という全身疾患を引き起こす可能性があります。
また、虫歯は掌蹠膿疱症(しょうせきのうほうしょう)という手や足に水疱ができる病気や、リウマチ、心筋梗塞、脳梗塞の原因にもなり得ると言われています。
ちなみに、虫歯で尖っている歯に粘膜が触れ続けることにより、潰瘍ができてしまったり、ひどい場合にはガンが発生したりすることもあるため、放置するのは厳禁です。
●この記事のおさらい
今回の記事のポイントは以下になります。
・詰め物をしてから時間が経った部分が痛む場合、その下が虫歯になっていることがある
・「虫歯がある」と言われたのに痛みを感じない場合、初期段階もしくは末期の可能性がある
・虫歯を放置すると、菌血症や心筋梗塞、脳梗塞やガンなどの疾患につながるおそれがある
以上のポイントはしっかりと押さえておきましょう!
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