インプラント治療は、歯を失った箇所に金属製の人工歯根を埋め込むというものです。
しかし、いきなり人工歯根を埋め込むわけではありません。
治療中は、その箇所に仮歯を入れて補います。
ここからは、インプラント治療中の仮歯における概要や役割、入れるタイミングなどについて解説します。
●仮歯とは?
インプラント治療中の仮歯は、金属の人工歯根を埋め込むまでの間に、歯がない部分に一旦入れておく歯のことをいいます。
名前の通り、仮の歯です。
色は基本的に白で、天然歯に近い見た目をしているため、見ただけで仮歯だと気づかれることはほとんどありません。
また、あくまでも仮の歯であるため、治療の経過にあわせて形を修正できるように、プラスチックで作られています。
人工歯根と比べると耐久力は劣り、装着からある程度時間が経過すると、黄ばんできたり、擦り減ってきたりすることがありますが、そこまで長期間装着し続けることはありません。
●仮歯の役割は?
インプラント治療中の仮歯には、主に2つ役割があります。
1つは、噛み合わせが悪くなることを防ぐ役割です。
インプラント治療は、完了するまでに3~6ヶ月程度かかりますが、その間治療箇所に歯がない状態が続くと、少しずつ隣り合う歯が動き、噛み合わせが悪くなってしまうことがあります。
こちらを防止するためも、必ず仮歯は装着しなければいけません。
また、もう1つの役割としては、審美性をアップさせることが挙げられます。
インプラント治療中、治療箇所の歯がない状態だと、見た目を気にして笑顔を作りにくくなったり、しゃべりにくくなったりすることがありますが、仮歯があればそのような心配はありません。
●仮歯を入れるタイミングは?
インプラント治療中に仮歯を入れるタイミングは、どの箇所を治療するかによって変わってきます。
前歯を治療する場合、審美的な都合から、比較的早い段階(治療開始から1ヶ月程度)で装着することが多いですが、奥歯などは遅くなったり、口内の状況によっては埋め込まなかったりすることもあります。
また、顎の骨の質や量、人工歯根の本数、治療法などによっても、仮歯を入れるタイミングは微妙に変わってきます。
事前に知っておきたいは、歯科クリニックに確認しておきましょう。
●この記事のおさらい
今回の記事のポイントは以下になります。
・金属の人工歯根を埋め込むまでの間に、歯がない部分に一旦入れておく歯を仮歯という
・インプラント治療中の仮歯には、噛み合わせが悪くなるのを防ぐ効果がある
・仮歯には治療中の審美性をアップさせる効果もある
・仮歯を入れるタイミングは、顎の骨の質や量、治療箇所や治療法、人工歯根の本数によって変わる
以上のポイントはしっかりと押さえておきましょう!
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