ドライマウスは、口腔乾燥症とも呼ばれる疾患であり、名前の通り著しく口内が乾燥してしまうというものです。
またこちらは慢性的な口呼吸など、さまざまな原因で発生することがありますが、中には意外な原因も紛れています。
今回は、ドライマウスの意外な原因について解説します。
鉄欠乏性貧血による粘膜萎縮
体内の鉄分が不足すると、全身に酸素を運ぶヘモグロビンが減少して慢性的な組織欠氧状態に陥ります。
組織欠氧状態とは、生体の組織や細胞に十分な酸素が行き渡らない状態をいいます。
口腔内も例外ではなく、舌の表面にある糸状乳頭という微細な突起が萎縮して消失し、舌が鏡のように平らになるハンター舌炎を引き起こします。
この状態になると、口腔粘膜全体の細胞代謝が著しく低下し、唾液腺の組織自体も萎縮して十分な唾液を分泌できなくなります。
さらに粘膜のバリア機能が弱まることで、わずかな乾燥に対しても過敏に痛みや強い乾きを感じるようになります。
単なる水分の問題ではなく、血液の質が口腔環境の悪化に直結する盲点と言えます。
亜鉛不足に伴う唾液腺細胞の代謝低下
亜鉛は体内で数百種類以上もの酵素の活性化に関わる必須ミネラルであり、特に細胞分裂が活発な組織で重要な役割を果たしています。
口腔内は常に食べ物による摩擦にさらされているため、粘膜や味覚を感じる味蕾の細胞は非常に短いサイクルで生まれ変わっています。
慢性的な亜鉛不足に陥ると、この細胞の再生プロセスが完全に停滞してしまいます。
結果として味覚障害が引き起こされるだけでなく、唾液を産生・分泌する唾液腺の細胞の代謝も同時に著しく低下します。
これにより、唾液の分泌量が物理的に減少するだけでなく、口内の自浄作用が失われて粘つくような特有の乾燥感が生じます。
アルコール、メントール成分の強いマウスウォッシュ
口臭予防や虫歯対策として日常的に使用されるマウスウォッシュですが、成分によっては逆効果になることがあります。
特に市販の強力な製品に多く含まれるエタノールやメントールは、強い揮発性を持っています。
これらを口に含んで吐き出した後、成分が空気中に蒸発する際に、口腔粘膜の表面に本来あるべき必要な水分まで一緒に奪い去ってしまいます。
また強い刺激が口腔内の自律神経を過剰に刺激し、一時的に唾液の分泌を抑制するシグナルを送ってしまうこともあります。
良かれと思って頻繁に使っているケア製品が、実は口内を砂漠化させる原因になります。
この記事のおさらい
今回の記事のポイントは以下になります。
・体内の鉄分が不足するとハンター舌炎を引き起こすと、唾液腺の組織が萎縮して十分な唾液を分泌できなくなる
・慢性的な亜鉛不足は、味覚障害や唾液の分泌量が物理的に減少する原因になる
・アルコールやメントール成分の強いマウスウォッシュは、口腔粘膜の表面に本来あるべき必要な水分まで奪い去るリスクがある
以上のポイントはしっかりと押さえておきましょう!
新潟市西区周辺やJR越後線「寺尾駅」付近で歯科クリニック(歯医者さん)をお探しの方は、是非、ひらの歯科医院へお問い合わせ下さい!
万全の感染予防対策でお待ちしております。



























TEL