歯周病を発症すると、これまでよりも歯茎が腫れたり、食事やブラッシングなどの刺激によって歯茎から出血しやすくなったりします。
またそれだけでなく、唾液にも良くない変化が出るケースがほとんどです。
今回は、歯周病を発症したときの唾液の特徴について解説します。
健康な唾液の特徴
まずは、健康な唾液の特徴を知っておきましょう。
特に問題のない健康な唾液は、水分が多く含まれる漿液性(しょうえきせい)のサラサラした唾液です。
こちらはストレスがなく、リラックスした状態、つまり副交感神経が優位な状態のときに分泌されます。
また健康な唾液は無色透明で、ニオイもほとんどありません。
さらに、健康な状態ではpH6.5~7.5程度の中性~弱アルカリ性に保たれ、酸性に傾いた口内環境を中和する働きがあります。
このような働きは緩衝能と呼ばれます。
ちなみに唾液に問題がなければ、口内を洗い流す自浄作用、虫歯や歯周病などを予防する抗菌・殺菌作用を発揮します。
その他、歯から溶け出したミネラル元に戻す再石灰化作用、スムーズな会話や摂食をサポートする潤滑作用も正常に機能します。
歯周病を発症した場合の唾液の特徴
歯周病を発症している場合、まず唾液のネバツキが増加します。
前述の通り健康な唾液はサラサラしていますが、歯周病になると口内が乾燥しやすくなり、ネバツキが強まります。
特に、起床時に強く感じることが多いです。
また歯周病の場合、細菌が異常に繁殖することにより、口内の唾液において苦味や不快な味を感じることがあります。
こちらは、摂取する食事が美味しくなくなることにもつながります。
さらに、歯周病の方は唾液の分泌量も減少します。
唾液が減少すると、口内の自浄作用が低下し、細菌がさらに繁殖しやすくなるという悪循環に追い散ります。
つまり唾液の分泌量の減少は、歯周病のリスクを高める原因の一つだということです。
ちなみに、歯周病の場合は細菌の代謝物により、口臭が発生することもあります。
歯周病が原因の口臭は非常に強烈なニオイを発することで知られていて、そのニオイは数m離れた相手にまで届くと言われています。
この記事のおさらい
今回の記事のポイントは以下になります。
・健康な唾液はサラサラでニオイもなく、しっかり自浄作用や抗菌・殺菌作用を発揮する
・歯周病になると、ネバネバした唾液が分泌されやすい
・歯周病を発症している場合の唾液は、細菌の繁殖によって変な味がする
・歯周病が原因で発せられる口臭は強烈なニオイで、かなり離れた相手にまでニオイが届く
以上のポイントはしっかりと押さえておきましょう!
新潟市西区周辺やJR越後線「寺尾駅」付近で歯科クリニック(歯医者さん)をお探しの方は、是非、ひらの歯科医院へお問い合わせ下さい!
万全の感染予防対策でお待ちしております。



























TEL