虫歯をになったときや歯が折れたり欠けたりしたとき、歯列矯正の際に歯が邪魔になったときなどで、仕方がなく抜歯をすることがあります。
抜歯は、痛みの原因となる患部を切り取るようなものですが、デメリットがあることを知らない人もいるでしょう。
抜歯のデメリットについて解説します。
●抜歯をした時のデメリットとは?
抜歯を行った時のデメリットは、主に以下のとおりです。
患者さんの身体や心に負担をかける
費用がかかる
代わりになる人工歯が必要になる
それぞれについて、詳しく解説します。
●患者さんの身体や心に負担をかける
抜歯する際は、外科的処置を行うために手術を行います。
親知らずの根が大きいなどの抜歯が難しいケースでは、手術にかなりの時間がかかるため、体にかかる負担は大きくなるでしょう。
また、手術当日は血行がよくなる飲酒や長風呂、激しい運動を避けなければなりません。
抜歯後には、数日間腫れや痛みが生じる可能性もあります。
患者さんが手術そのものに慣れていなければ、手術に対して恐怖心を抱いてしまい精神的負担はかなり大きくなってしまいます。
矯正治療で歯が邪魔になるケースで抜歯をする場合は、健康な歯を抜いてしまうことに抵抗感を覚えることもあるでしょう。
●費用がかかる
虫歯や歯周病で抜歯が必要な場合であれば、保険が適用されます。
しかし、矯正治療など健康な歯を抜歯する場合は、保険が適用されません。
そのため、1本抜歯するのに1万5000円程度かかる可能性があります。
身体や心だけではなく、金銭的にも負担がかかってしまうことがデメリットです。
●代わりになる人工歯が必要になる
虫歯や歯周病で抜歯を行った時は、代わりになる人工歯を入れる必要があります。
なぜなら、入れないで放置した場合、噛み合わせが徐々に狂い、最終的には全身のバランスまでもが狂ってしまうからです。
抜歯後は、ブリッジ治療か入れ歯、インプラント治療のどれかから選び、抜歯後の部分を補う人工歯を入れましょう。
ただし、そのためには費用と時間がかかるため、患者さんに負担がかかってしまいます。
●まとめ
さまざまな要因で歯の治療をする際、抜歯をするしかないケースもあります。
抜歯をする場合のデメリットは、患者さんの心身にかかる負担が大きいことです。
抜歯が難しい場合は、手術に時間がかかり体への負担が大きくなるでしょう。
手術そのものに慣れていない場合は、不安や恐怖心を抱き精神的に負担がかかります。
抜歯にはデメリットがあることをしっかりと理解してから手術を受けてください。