普段趣味でカラオケに行き、ストレスを発散している方は多いかと思います。
また部活動や職業で、毎日のように歌を歌っているという方もいるでしょう。
しかし、こちらは顎にとってあまり良い習慣ではありません。
ここからは、歌うことが原因で顎関節症が発症するメカニズムを中心に解説します。
●歌っているときの顎の動き
歌っているときは話しているときと同様に、絶えず口の開閉を繰り返しています。
鼻歌程度であれば口を小さくしても歌えますが、声量を上げるとそうはいきません。
大声で歌う場合、口を大きく開けたり閉めたりといった動作をハイピッチで行います。
またこの口を大きく開ける動作は、上下の顎を同時に動かしているわけではありません。
上顎は下顎ほど動かないため、実質下顎の動きによって開閉が行われます。
その上顎関節内は、下顎骨が前方にグッと入り込んだ形になります。
●歌うことで顎関節症を発症するメカニズム
前述の通り、歌うときには口をいつも以上に大きく開けるタイミングが増えます。
1曲であれば数分、カラオケ等で歌い続けた場合にはその間常に口を動かしています。
つまりその間は、顎関節に負担がかかり続けるということです。
その結果、顎関節周辺の筋肉や顎関節に影響が及び顎関節の発症につながります。
また長時間歌うことが続く場合には、顎関節を動かす筋肉をその間使い続けます。
そのため、さらに影響は大きくなります。
たまに歌うくらいなら良いですが、それが続くとⅠ型顎関節症のリスクが高まります。
ちなみに、歌い続けることは関節円板にも衝撃をかけ続けてしまいます。
このことから、関節雑音や開口障害を引き起こすⅢ型顎関節症の発症も考えられます。
●歌う時の負担を抑えるには?
歌うときの顎関節への負担を抑えるには、口角を上げることを意識しましょう。
具体的には笑ったときのように口を開けると、顎に余計な力がかからず喉も楽です。
明るい表情で歌うようにすれば、自然とこのような口の開け方になります。
また、しっかり口を開けて歌うというのもポイントです。
鏡を見たときにのどちんこが見えるくらい口を開けて発声すれば、負担は軽減されます。
●この記事のおさらい
今回の記事のポイントは以下になります。
・歌っているときは話しているときと同様に絶えず口の開閉を繰り返している
・大声で歌う場合、口を大きく開けたり閉めたりといった動作をハイピッチで行う
・歌い続けると顎関節周辺の筋肉や顎関節に影響が及び、顎関節の発症につながる
・歌うときは口角を上げたりのどちんこが見えるくらい口を開けたりすると負担が減る
以上のポイントはしっかりと押さえておきましょう!
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