顎関節症は、噛み合わせをはじめ、ストレスや不安、外傷、元々の顎の構造など、さまざまな要因が絡み合うことで発症します。
また、こちらには関連する症状もいくつかあり、その一つがドライマウスです。
ここからは、ドライマウスの概要について、そして顎関節症との関係について解説したいと思います。
●ドライマウスとは?
ドライマウスは、口腔乾燥症とも呼ばれる症状であり、男性よりも女性に多いとされています。
症状としては、唾液が減少し、口内が乾燥したり、口臭や舌の痛みを伴ったりするケースが多く、口内環境が悪くなることから、虫歯や歯周病、口内炎などを発症するリスクも高まります。
また、舌の乾燥が過剰になると、味覚障害を引き起こしたり、摂食嚥下障害を引き起こしたりするきっかけになることもあり、重症化すると日常生活に大きな支障をきたします。
●ドライマウスと顎関節症の関係とは?
先ほども触れたように、ドライマウスになると、唾液に含まれる殺菌作用や歯の再石灰化作用が働かず、虫歯や歯周病になりやすくなります。
虫歯や歯周病が悪化すると、歯のぐらつき、歯の欠損などの症状とともに、噛み合わせの変化が起こります。
また、子どもの頃から口呼吸の癖がある方は、口をきちんと閉じていないことから、より歯並びが悪くなり、口内が乾くドライマウスになりやすいです。
さらに、歯の噛み合わせの悪化から、左右の顎の位置がずれる、顎が入り込む、顎がねじれるといったことが起こり、顎関節症を発症します。
実際、顎関節症の患者さんには、ドライマウスの症状を持つ方が多く見られます。
●ドライマウスの治療法
ドライマウスの治療法は、まず原因を取り除くことから始まります。
顎関節症が原因の場合は、顎関節症の治療を行わなければ、ドライマウスも改善されません。
しかし、冒頭で触れたように、顎関節症はさまざまな要因が絡み合って発生するものであるため、治療時間はかかりやすいです。
例えば、顎関節症の治療のほか、口呼吸の治療や生活習慣の改善などを行うケースが多いです。
ちなみに、原因別の治療と並行して、必要があれば保湿ジェルなどのケア用品を使用し、対症療法を行うこともあります。
●この記事のおさらい
今回の記事のポイントは以下になります。
・ドライマウスは、唾液が減少し、口内が乾燥したり、口臭や舌の痛みを伴ったりする病気
・ドライマウスになると、噛み合わせが悪化し、顎関節症を引き起こすリスクが高くなる
・顎関節症が原因の場合、その治療をしなければドライマウスは改善しない
・顎関節症はさまざまな要因が絡み合って発生するため、治療時間がかかりやすい
以上のポイントはしっかりと押さえておきましょう!
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