舌磨きにより、舌苔を取り除くことで、虫歯や歯周病、口臭などを効率的に改善することができます。
しかし、ただ闇雲に舌磨きをすれば良いというわけではありません。
ここからは、口臭予防の一環として、舌磨きを行う際の主な注意点について解説します。
●強く磨きすぎない
舌磨きを強い力で行うと、舌の糸状乳頭が刺激され、増殖するため、逆に汚れが溜まりやすい舌になってしまいます。
つまり、汚れから来る口臭が発生しやすくなるということです。
また、舌には味を感じる小さな器官である味蕾が存在しますが、強く磨きすぎるとこちらを傷付けてしまい、味覚障害を引き起こすこともあります。
その他、嘔吐反射につながることもあるため、舌磨きはゆっくりと優しく行うことが大切です。
●手順を決めて行う
舌磨きは、しっかりと手順を決めて行わなければ、それほど口臭予防の効果を発揮しません。
一般的な手順としては、まず舌を磨く前に、舌苔の付いている位置を鏡で確認します。
その後、無理なく磨ける範囲で丁寧に舌を磨き、磨いて汚れが付いたブラシはその都度水で洗い、キレイになった状態で再度磨きます。
汚れが付いたままだと逆効果なので、注意してください。
これらを3~5回繰り返した後、最後に口をゆすげば完了です。
ちなみに、最後に口をゆすぐときには、マウスウォッシュを併用すると効果的です。
ただし、殺菌成分が含まれるものは良い菌まで殺してしまう可能性があるため、心配な方は使用前に歯科クリニックに相談しましょう。
●舌ブラシは定期的に交換する
舌磨きでは、歯ブラシではなく舌専用のブラシを使用します。
また、舌ブラシは、歯ブラシと同じく劣化すると舌苔を除去しにくくなり、汚れが付着すると衛生的にも良くないため、定期的に新しいものに交換しましょう。
製品によって使用期間は異なりますが、一般的な舌ブラシは1ヶ月に1回、煮沸消毒が可能なものは2~3ヶ月に1回交換するのが目安です。
ちなみに、ステンレスタイプの舌ブラシは半永久的に使用することができますが、毎回きちんと洗浄して清潔に保たなければ、寿命が短くなることも考えられます。
●この記事のおさらい
今回の記事のポイントは以下になります。
・舌磨きを強い力で行うと、逆に汚れが溜まりやすくなり、口臭につながる
・強い舌磨きで味蕾を傷付けると、味覚障害になる可能性もある
・舌磨きはきちんと手順を決めて行い、すすぎ後にはマウスウォッシュを併用すべき
・舌ブラシは歯ブラシと同じく、定期的に新しいものに交換する必要がある
以上のポイントはしっかりと押さえておきましょう!
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