貧血は、血液中の赤血球に含まれるヘモグロビンが少なくなった状態であり、めまいや立ちくらみ、頭痛や倦怠感など、さまざまな症状につながります。
また、日頃から貧血気味の方は、歯周病のリスクが少し高くなるとされています。
今回は、歯周病と貧血の関係、貧血の対処法などについて解説します。
●歯周病と貧血の関係
歯周病の場合、歯茎に炎症が起こりますが、こちらの修復過程において重要になるのが血液です。
血液は、歯茎を治すのに必要な栄養や、細菌などを抑えてくれる白血球を運ぶという重要な役割を担っています。
しかし、貧血の場合、血液が不足するため、上記のような機能は滞ります。
その結果、いつまでも歯茎の修復が行われなかったり、痛み始めている歯茎がより痛んだりして、歯周病のリスク向上や症状の悪化につながります。
また、歯周病の症状が貧血によって悪化することで、歯磨きをするとすぐに出血するようになったり、プラークに対する耐性が低くなったりします。
●貧血を改善させるために摂取すべき食品
歯周病にとって良くない貧血を改善するには、改善効果のある食品を積極的に摂取すべきです。
例えば、緑黄色野菜は、正常な赤血球をつくるのに必要な葉酸を含んでいますし、牡蠣やあさり、しじみなどの貝類には、赤血球をつくり出すビタミンB12が豊富に含まれています。
また、イモ類や魚、肉、卵などの動物性タンパク質は、鉄の吸収率をアップさせるため、サポート食品として食事に採り入れることをおすすめします。
●摂取しない方が良い食品について
歯周病に悪影響を与える貧血を改善するためには、避けた方が良い食品もいくつかあります。
例えば、加工食品に多く使用される添加物のリン酸鉄は、鉄の吸収を妨げる効果があるため、摂取を控えるべきです。
また、コーヒーや紅茶などの嗜好品も、貧血の方にとっては良くありません。
これらに含まれるポリフェノールの一種であるタンニンは、鉄分の体内吸収を妨げる効果があり、特に食事前後に摂取すると、身体に採り入れた鉄分がそのまま体外に排出されやすくなります。
そのため、もしコーヒーや紅茶を飲むのであれば、最低でも食事の1時間前後を避けるようにしましょう。
●この記事のおさらい
今回の記事のポイントは以下になります。
・歯周病の症状は貧血によって悪化することがある
・貧血によって歯茎から出血しやすくなったり、プラークの耐性が下がったりすることもある
・貧血を改善するには緑黄色野菜や貝類、動物性たんぱく質などの摂取がおすすめ
・加工食品やコーヒー、紅茶などは貧血にとって良くない食品
以上のポイントはしっかりと押さえておきましょう!
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