ナイトガードは、顎関節症の症状を和らげるために、透明のマウスピースを装着する治療法です。
また、ナイトガードには、就寝時の無意識な歯ぎしりから歯を守る効果もあります。
では、普段から歯ぎしりをする方がナイトガードをつけなかった場合、口内ではどのような症状が出るのでしょうか?
●歯が擦り減る
歯ぎしりをする方がナイトガードをつけず、そのまま毎日生活していると、徐々に歯が擦り減ってしまうおそれがあります。
食事をする際は、上下の歯の間に食べ物が介在するため、基本的に歯が擦り減ることはありません。
しかし、歯ぎしりは直接上下の歯が触れ合う上、1本の歯に200kg以上の力が加わると言われているため、何も対策をせずにいると、少しずつ擦り減ってしまいます。
また、歯が擦り減って先端が平らになることにより、上下の歯の間に大きな隙間ができてしまい、ものを噛み切ったり、咀嚼したりすることが難しくなる場合もあります。
●噛み合わせが悪化する
普段から歯ぎしりをする方がナイトガードをつけずにいると、噛み合わせも悪くなることが予想されます。
歯ぎしりは、歯と歯が強い力でぶつかり合うため、歯が揺れ動く原因になります。
その結果、これまでは正常だった噛み合わせが悪化することがあります。
また、不適切な噛み合わせは、咀嚼機能の低下や歯周病の悪化、虫歯の発生など、さまざまな口内のトラブルにつながります。
もっと言えば、食べ物をきちんと噛めないことにより、消化が不十分になるなど、体調が悪くなることにもつながりかねません。
●頬や舌に痕が残る
歯ぎしりをする方がナイトガードを装着せずにいると、頬や舌に歯ぎしりの痕が残ることもあります。
歯ぎしりをしている際には、歯が強い力で頬や舌に押し付けられ、こちらを毎日のように行っている場合、その痕が残ってしまいます。
具体的には、クッキリと歯型が付いてしまい、こちらは見た目が良くないだけでなく、ひどい場合は頬や舌の痛み、出血を伴うこともあります。
また、歯型だけでなく、舌の側面や先端が凸凹になっている場合や、頬粘膜に線ができている場合なども、歯ぎしりが原因だと考えられます。
●この記事のおさらい
今回の記事のポイントは以下になります。
・ナイトガードには、就寝時の無意識な歯ぎしりから歯を守る効果がある
・歯ぎしりをする方がナイトガードをつけずにいると、徐々に歯が擦り減ることがある
・歯ぎしりのある状態を放置していると、噛み合わせも悪化するおそれがある
・ナイトガードを装着していない場合、歯ぎしりによって頬や舌に痕がつくこともある
以上のポイントはしっかりと押さえておきましょう!
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