人の歯並びには個人差があり、中には前歯が一般的なサイズと比べて少し大きい方もいます。
また、前歯が大きい方の中には、物心ついたときから大きい方もいれば、大人になってから少しずつ大きくなったという方も存在します。
ここからは、前歯が大きいことの原因やデメリット、治療法などについて解説します。
●前歯のサイズが大きいことの原因
一般的な前歯は、横幅8.5mmほどのサイズであり、こちらを上回る場合、特に9.0mmを超えるような方は、大きいという認識で間違いありません。
また、このように前歯が大きくなる原因としては、やはりまず遺伝が挙げられます。
親御さんなど、親族の前歯が大きめである方は、物心ついたときからすでに大きいケースが多いです。
その他の原因には、習癖や歯肉の退縮なども挙げられます。
習癖とは、前歯で下唇を噛む、口呼吸といった癖のことを指し、これらを行うことにより、上顎が前方に位置したり、過剰に上顎が発達したりして、前歯が大きく見えることがあります。
ちなみに、歯肉が退縮し、下がってしまうことでも、歯の面積が大きく見えることがあります。
ただし、習癖や歯肉の退縮は、あくまで前歯が大きく見える原因であり、サイズそのものが大きくなる原因ではありません。
●前歯のサイズが大きいことによるデメリット
前歯のサイズが大きい場合、歯が重なって生えてしまう原因になります。
こちらは子どもに言えることですが、顎の発達が不十分であり、歯の生えてくるスペースが狭い場合、余計重なりやすくなるため、注意が必要です。
また、前歯が大きいことにより、歯並びが悪化すると、食べカスが歯の隙間に挟まりやすく、虫歯や歯周病のリスクも高まります。
その他、前歯が大きいとどうしても目立ってしまい、場合によってはこちらがコンプレックスになってしまうことも考えられます。
●大きい前歯の治療法について
前歯のサイズが絶対的に大きい場合、その前歯そのものに原因があるため、基本的には歯を削る以外の治療法がありません。
また、習癖や歯肉の退縮などにより、相対的に前歯が大きく見えるという場合は、歯列矯正によって歯並びを整えることで目立ちにくくなります。
矯正方法としては、ワイヤー矯正やマウスピース矯正などが挙げられ、それぞれメリット・デメリット、費用などは異なります。
●この記事のおさらい
今回の記事のポイントは以下になります。
・横幅9.0mmを超える前歯は大きいという認識が正しい
・前歯のサイズが大きくなる主な原因は遺伝、大きく見える主な原因は習癖や歯肉の退縮
・前歯が大きいと、歯が重なりやすかったり、虫歯や歯周病のリスクが高まったりする
・前歯が絶対的に大きい場合は削り、相対的に大きい場合は歯列矯正を行うのが一般的
以上のポイントはしっかりと押さえておきましょう!
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