歯並びが悪いことの一般的なデメリットと言えば、食事に影響が出ること、歯磨きがしにくくなり、虫歯のリスクが高くなることなどが挙げられますが、実はこれら以外にも生じるトラブルがいくつかあります。
ここからは、歯並びが悪いことによって発生する意外なトラブルについて解説したいと思います。
●正しく発音ができない
歯並びが悪いことによる意外なトラブルとしては、まず正しく発音ができなくなることが挙げられます。
前歯が前方に出ていたり、歯並びがガタガタだったりすると、しっかりと口を閉じるのが難しくなります。
また、話すときに口が少し開いている状態の場合、隙間から息が漏れてしまい、歯擦音と呼ばれるサ行が発音しにくくなったり、タ行やラ行が相手に伝わりづらくなったりする可能性があります。
このような状況が続くと、会話をすることがストレスにつながりますし、人と話すのがコンプレックスとなり、接する機会が減少することも考えられます。
●集中力が続かない
集中力の低下も、歯並びが悪いことで発生するトラブルの1つです。
先ほども触れたように、歯並びが悪いと口をしっかり閉めることができません。
こちらは、口呼吸が増えることにもつながります。
また、口呼吸は、鼻呼吸と比べて脳の酸素を多く消費し、血流を増やします。
つまり、普通に呼吸しているだけでも、口呼吸は脳を過剰に使って疲れさせるということです。
そのため、いざ仕事や勉強などに集中しようとしても、脳がすぐに疲弊し、集中力が続かなくなってしまいます。
ちなみに、歯並びが悪くものがしっかり噛めないことも、脳の働きが鈍る原因になるとされています。
●胃の負担が大きくなる
歯並びが悪いことで生じる意外なトラブルとしては、胃の負担が大きくなることも挙げられます。
歯並びが悪いと咀嚼能力が落ちるため、食べ物を比較的大きい状態のまま飲み込むことになります。
このように、しっかり噛み砕かれていないものが胃に入ることにより、負担は大きくなります。
また、食事は毎日行うことであるため、長期間きちんと噛めない状態が続くと、胃の調子が悪くなったり、疾患につながったりすることも考えられます。
●この記事のおさらい
今回の記事のポイントは以下になります。
・前歯が出ていたり、歯並びがガタガタだったりする方は、口がしっかり閉まらない
・歯並びが悪いと、サ行やタ行、ラ行などがうまく発音できなくなる
・口呼吸が増え、仕事や勉強の際の集中力が続かなくなるのも、歯並びが悪いことで生じるトラブル
・歯並びが悪いと、食べ物をしっかり咀嚼できず、胃の負担が大きくなる
以上のポイントはしっかりと押さえておきましょう!
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