気が付いたら口の奥の、正常な位置とは思えない所に歯が生えていることがあります。
こういった歯は、親知らずと呼ばれています。
永久歯が生えそろった後から生えてくるため、そのような呼ばれ方をするのですが、これは抜いた方がいいのでしょうか?
親知らずが生えた時の対処について、解説します。
●そもそも親知らずとは?
親知らずは、第三大臼歯と呼ばれる歯です。
前歯から数えて8番目に当たる歯で、最も奥に生えている歯となります。
一般的には上下左右に1本ずつ、計4本生えるのですが、確実に生えるものではありません。
実は、人によって生えるか生えないかは個人差があるのです。
全く生えない人もいれば、1本だけ、3本だけという人もいます。
また、その生え方も真っすぐ生える人、斜めや横向きに映える人など様々です。
親知らずが生えた時、中には歯肉に被ったままという人もいます。
その状態では汚れが溜まりやすくなり、智歯周囲炎という炎症を起こしやすくなります。
そうなった場合は、抗菌薬を服用したり痛み止めを投与したり、うがい薬を使用したりして炎症を静めるのですが、繰り返し発症することもあります。
●親知らずの対処方法
親知らずが生えた場合、必ずしも抜く必要はありません。
しかし、歯肉炎の原因となった場合や斜めに生えて隣の歯を圧迫している場合などは、抜歯してしまった方がいいでしょう。
親知らずを抜くケースとしては、まずその歯や手前の歯が虫歯になったケースです。
親知らずは治療器具が届きにくく手入れもしづらいため、抜いてしまった方がいいのです。
また、手前の歯が虫歯になった時は治療の邪魔になるので、やはり抜くべきでしょう。
親知らずを抜く際は、骨に大部分が埋没しているケースや歯根の形状が複雑になっているケースもあります。
そうなると、歯肉の切開や周囲の歯や骨を削る必要があるなど、かなりの大手術になることもあるので注意しましょう。
親知らずが正常な生え方をして上下が揃っている場合は、抜く必要もありません。
また、顎の骨の中にしっかりと埋没していて周囲に悪い影響を与えない状態になっている時も、抜かずにそのままにしていて問題はありません。
親知らずがあるおかげで、入れ歯やブリッジでの治療の際に土台にできるケースもあります。
また、手前の大臼歯が抜けてしまった倍などには、親知らずを移植できるケースもあるので、そういった場合は役立ちます。
●まとめ
親知らずは、珍しいものではありません。
抜いたという話はよく聞きますが、それは何らかの悪影響を及ぼしているケースです。
特に悪影響がない場合は、わざわざ抜く必要がないのです。
親知らずがあるからといって急いで抜こうとはせずに、まずはその生え方や周囲への影響を確認するため、歯科医院を受診してください。
問題がなければ、そのまま放置しておきましょう。
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