歯周病がある程度進行している方は、ブラッシングなどほんの少しの刺激で歯茎から流血するようになります。
また流血時には状況に合った対処をしなければいけませんが、中には間違った行動を取ってしまう方も少なくありません。
今回は、具体的なNG行動について解説します。
出血を恐れてブラッシングをやめる
歯茎から血が出ると、傷つけるのを恐れてブラッシングをやめたり、その周辺を避けたりする方がいます。
しかし、これはもっとも避けるべき行為です。
歯周病の出血は、プラークに潜む細菌が引き起こす炎症が原因です。
磨くのをやめるとプラークがさらに蓄積し、細菌が増殖して炎症が悪化、結果としてさらに出血しやすくなるという悪循環に陥ります。
出血している部分こそ、細菌を溜めないために丁寧なケアが必要です。
最初は血が出ても、正しい方法でプラークを落とし続ければ、徐々に歯茎が引き締まって出血は収まっていきます。
痛みが強い場合を除き、毎日のブラッシングの手を緩めてはいけません。
原因菌を物理的に取り除くことだけが、出血を止める唯一の近道です。
硬い歯ブラシでゴシゴシ磨く
「血が出るのは汚れが落ちていないからだ」と勘違いし、硬めの歯ブラシを使って強い力でガシガシと磨いてしまうのはNGです。
炎症を起こして過敏になっている歯茎に強い摩擦を加えると、毛先が歯茎を傷つけ、歯周病の出血とは別に物理的なケガによる出血や痛みを引き起こします。
また慢性的に強い力で磨き続けると、歯茎が退縮して歯の根元が露出する歯肉退縮を招き、知覚過敏の原因にもなります。
歯周病ケアに必要なのは、強い力ではなく毛先を優しく的確に当てることです。
毛の硬さはふつうかやわらかめを選び、鉛筆を持つような軽い力で、1本ずつ小刻みに優しく磨くのが正しいアプローチです。
マウスウォッシュだけで済ませる
殺菌効果のあるマウスウォッシュを使い、うがいだけで歯周病や出血を治そうとする対処法も間違いです。
マウスウォッシュは口内の浮遊菌を減らしたり、爽快感を得たりするのには有効ですが、歯周病の根本原因であるプラークや歯石を溶かして除去する効果はありません。
プラークは細菌が強固に結びついたバイオフィルムという膜を形成していて、これは歯ブラシによる物理的なこすり落としでしか除去できません。
うがいだけでケアを済ませていると、表面的なスッキリ感とは裏腹に、歯と歯茎の隙間で細菌が繁殖し続け、歯周病は確実に進行してしまいます。
必ずブラッシングを主軸に据え、補助としてマウスウォッシュを使いましょう。
この記事のおさらい
今回の記事のポイントは以下になります。
・歯茎から出血している場合でも、恐れずにしっかりブラッシングをすることが大切
・歯茎から血が出ている場合は、ふつうかやわらかめの歯ブラシで優しくブラッシングをする
・マウスウォッシュだけで済ませても、歯周病の根本的な原因であるプラークや歯石は除去できない
以上のポイントはしっかりと押さえておきましょう!
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