顎関節症はさまざまな原因が重なり、ある日突然発症します。
例えば生活習慣やストレス、噛み合わせの悪さなどが重なって生じます。
よって簡単に予防できるものではありません。
また顎関節症は、虫歯によっても引き起こされることがあります。
ここからは、顎関節症と虫歯の関係性について解説したいと思います。
●虫歯で歯に穴が開くと噛み合わせが悪化する
虫歯を発症した部分は穴が開きます。
この穴が顎関節症につながるおそれがあります。
虫歯で歯に穴が開くということは、噛み合う歯の形が変わるということです。
よって以前より噛み合わせは悪くなります。
また噛み合わせの悪化により、下顎の位置が不安定になることがあります。
不安定な状態が続くと、次第に顎関節や筋肉への負担が大きくなります。
こうして最終的に顎関節症を引き起こします。
●片噛み癖も顎関節症の原因に
虫歯ができると、痛くない方の歯でばかりものを噛む片噛み癖が見られます。
片噛み癖も顎関節症を引き起こす原因の一つです。
例えば左側に虫歯がある場合、無意識に右側の歯ばかり使用することになります。
するとよく使われる方の顎関節は疲弊します。
また片噛み癖は歯だけでなく顔や首、腰までも歪ませてしまうことがあります。
歪んだ顔に引っ張られるように、身体も同じ方向に歪むという仕組みです。
そして歪んだ状態のまま咀嚼をし続けると、今度は顎に痛みが出ます。
徐々に痛みは悪化し、次第に開口障害を引き起こします。
これらはすべて顎関節症の症状です。
●虫歯治療にも顎関節症のリスクがある
虫歯を放置することで、顎関節症のリスクは高くなります。
また虫歯を治そうと行った治療でも、顎関節症を引き起こすことがあります。
虫歯治療を行う場合、初期虫歯でない限りは歯を削ります。
歯を削ると、虫歯で歯に穴が開いたときのように噛み合わせが悪化することがあります。
ちなみに、もっとも顎関節症のリスクが高い治療は抜歯です。
抜歯をすると歯がない部分が生じます。
そのまま長期間経過すると後ろ側の歯が前に傾きます。
噛み合わせていた歯と組織が、欠損した部分に向かって伸びることもあります。
結果歯列全体の歪みや顎位の偏位が起こり、顎関節症につながります。
●この記事のおさらい
今回の記事のポイントは以下になります。
・虫歯で歯に穴が開くと噛み合わせが悪化し、顎関節症のリスクが高まる
・虫歯が原因の片噛み癖は顎の疲弊や身体の歪み、顎関節の痛みにつながる
・虫歯治療で歯を削ることでも、嚙み合わせの悪化や顎関節症が起こるケースがある
・抜歯は特に顎関節症のリスクが高い治療
以上のポイントはしっかりと押さえておきましょう!
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