顎関節症の原因には精神的な緊張やストレス、悪い姿勢などが挙げられます。
また口呼吸をすることでも、顎関節症のリスクは高くなります。
本来呼吸は鼻でするものですが、鼻の機能が低い方などは口呼吸をしてしまいがちです。
今回は、口呼吸が顎関節症のリスクを高める主な理由について解説します。
●頬の筋力の低下
口呼吸をすることによって頬の筋力が低下し、顎関節症につながりやすくなります。
鼻呼吸をする際は頬の筋肉を使用します。
筋肉を使用することで、頬が上に持ち上げられます。
一方普段口呼吸をしている方は、空気を吸い込むときに口が半開きになります。
半開きの状態は頬にほとんど力が入っていません。
よって筋肉は常に緩んでいる状態です。
また頬の筋肉が緩むと、口内のバランスが崩れることがあります。
こちらは歯並びの悪化、ひいては顎関節症を引き起こします。
●睡眠不足や歯ぎしりが起こる
慢性的に口呼吸をしている方は、睡眠不足や歯ぎしりが起こりやすいです。
また睡眠不足や歯ぎしりは、顎関節症のリスクを高めます。
口呼吸の方は頬だけでなく、舌の筋力も弱い傾向にあります。
舌の筋力が弱まり上顎から落ちると、睡眠時に気道を塞いでしまいます。
こういった理由により、深く眠るのが難しくなります。
深く眠れないことはストレスにつながり、睡眠時の歯ぎしりも引き起こします。
歯ぎしりで過剰な圧力をかけると、歯だけでなく顎にも大きな負担がかかります。
そして長い間症状が続くと、顎関節症を発症することがあります。
●口呼吸を改善するには?
口呼吸を改善するには、とにかく鼻呼吸を意識することが大切です。
癖で口呼吸をしている場合、意識づけをするだけで鼻呼吸に矯正できることがあります。
また舌が下顎に密着していると、自然と口が開きやすくなります。
そのため、舌が上顎に付くように意識することも大切です。
ちなみに就寝時の口呼吸については、鼻呼吸テープで対応しましょう。
鼻呼吸テープは、口に貼るだけで鼻呼吸がしやすくなるというものです。
ただし、完全に鼻呼吸ができない場合はテープを使用してはいけません。
貼ったまま眠ってしまうと、呼吸自体ができなくなるおそれがあります。
●この記事のおさらい
今回の記事のポイントは以下になります。
・口呼吸をすることによって頬の筋力が低下し、歯並びが悪化するおそれがある
・歯並びの悪化は顎関節症のリスクを高める
・口呼吸の方は気道が塞がれて呼吸しづらく、睡眠不足や歯ぎしりを引き起こしやすい
・口呼吸の改善には意識の改善、鼻呼吸テープの使用が効果的
以上のポイントはしっかりと押さえておきましょう!
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