軽度の虫歯の場合、治療を行った後には治療箇所に詰め物を入れ、歯を削った部分をカバーします。
しかし、一度詰め物を入れたからといって、その部分は絶対に虫歯にならないというわけではありません。
ここからは、二次虫歯の概要や特徴、原因などについて解説したいと思います。
●二次虫歯の概要
二次虫歯とは、二次カリエスとも呼ばれるもので、一度治療した歯が再び虫歯になることをいいます。
カリエスは、ラテン語で“歯の腐敗や崩壊”を意味する言葉であり、再び歯が虫歯菌に侵されることからこう呼ばれています。
また、二次虫歯は主に詰め物や被せ物の中で進行し、二次という名称が付いているものの、症状自体は従来の虫歯と変わりません。
しかし、一般的な虫歯とは異なる特徴もいくつか持っています。
●二次虫歯の特徴
二次虫歯の特徴としては、何と言っても自覚しにくいという点が挙げられます。
通常の虫歯は、患部の変色や穴など、視覚的に虫歯だと認識できる病変が見られますが、二次虫歯は詰め物や被せ物の下で発生するため、目で見て虫歯を確認することができません。
また、虫歯を自覚するきっかけとしてもっとも多いのは患部の痛みですが、すでに神経を除去している歯に詰め物を装着している場合、二次虫歯を発症しても痛みが出ず、なかなか気付かないことがあります。
ちなみに、二次虫歯は自覚しにくいことから、進行するスピードも比較的早く、いつの間にか重度の症状にまで進行していたというケースも少なくありません。
●二次虫歯の原因
二次虫歯を発症する原因としては、まず素材の劣化が挙げられます。
詰め物や被せ物は、時間が経つにつれて素材が劣化し、歯との間に隙間ができます。
特に、銀歯はプラークが付着しやすいことから、細菌が隙間から入り込み、二次虫歯になりやすいです。
また、虫歯を治療し、詰め物や被せ物を装着した箇所は、ついつい安心してブラッシングがおろそかになりがちです。
こちらも、二次虫歯を引き起こす原因の一つです。
ちなみに、極めて稀ではありますが、一度目の根管治療で細菌が除去できていなかったことや、元々の詰め物の密封性が悪かったことなど、治療のミスでも二次虫歯が起こることはあります。
●この記事のおさらい
今回の記事のポイントは以下になります。
・二次虫歯とは、一度治療した虫歯が再び虫歯になることをいう
・二次虫歯は詰め物や被せ物の下で起こるため、自覚症状が出にくい
・自覚症状が少ないことから、進行スピードが早いのも二次虫歯の特徴
・二次虫歯は素材の劣化や不十分なブラッシング、治療時の不具合などが原因で起こる
以上のポイントはしっかりと押さえておきましょう!
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